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2020年10月22日

12379:眼の表面の湿り具合は、角膜のTRPM8依存性の低温熱受容体によって調節されている:論文紹介

清澤のコメント:アルコン ビジョンケア ウェブセミナーで糸川 貴之 先生(東邦大学大森医療センター)が紹介された「眼の表面の湿り具合は、角膜のTRPM8依存性の低温熱受容体によって調節されている」というAndrés Parra他の論文の要旨を採録してみます。マスクから漏れる暖かい呼気による角膜表面温度が涙液の分泌を減らすという話で引用されていました。気流が蒸散の増加で眼表面乾燥を引き起こすという以上のストーリーがあったようです。

Ocular surface wetness is regulated by TRPM8-dependent cold thermoreceptors of the cornea A Parra, R Madrid, D Echevarria, S Del Olmo, C Morenilla-Palao, …Nature medicine 16 (12), 1396-1399、2010

アブストラクト:
眼の表面の湿り気を維持するためには、涙液の基礎分泌が非常に重要です。
角膜低温受容器は、周囲温度の小さな変動を感知し、それに応じて放電を変化させます。マウスにおける低温伝達イオンチャネル一過性受容体電位カチオンチャネルサブファミリーMメンバー8(TRPM8)のノックアウトは、侵害受容器を介した刺激性流涙に影響を与えることなく、寒冷応答性を無効にし、涙液基礎分泌を減少させます。 人間の角膜の加温も涙液分泌率を低下させます。 これらの発見は、角膜低温受容体におけるTRPM8依存性インパルス活動が基礎涙液流の調節に寄与することを示しています。

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