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2019年6月26日

10858:ドライアイおよびマイボーム腺機能不全にどう対処するか?

某製薬会社の担当者がマーケッティング関係の部署の方を連れてご訪問くださいました。

ご質問は、ドライアイおよびマイボーム腺機能不全に私がどう対処しているか?ということでした。私の答えは:

  • 私は、最重症例に対しては①シリコンゴム製の涙点プラグまたは、②液体コラーゲンプラグをお勧めします。その適応を見るためには涙液メニスカスの高さ、涙液層破綻時間、そして角膜表面のSPKと呼ぶ細かい傷の有無をまず見ます。次にシルマーテストという方法で涙の出具合を評価します。そのいずれかで、涙液が少ないか質が悪いかと思えば涙点プラグの必要性を考えます。シリコンプラグの方が効果は強いのですが、早期に脱落したり、或いは痛いので抜去してというケースもあるので、最初はコラーゲンプラグから勧めるかもしれません。
  • 点眼薬としては、涙液をお補うヒアレイン、涙液を分泌させるジクアス、そして働いているマイボーム腺を増やすムコスタを症例によって使い分けます。それで症状が改善すれば良いですが、それだけではすまぬ場合もあります。
  • 眼の周りを5分ほど温めてティーツリークレンジングで油を落とし、その後水で流すという方法も指導しています。これは1-2日やっても効果は薄く、3週間ほどは続けていただくと気に入ってもらえる方は多いです。初回ならライム研究会作のビデオを供覧します。
  • マイボーム腺を温めてから特殊な扁平の鑷子で圧出するという治療も場合により行います。全例に定期的に行うわけではありません。

神経眼科を専門とする当医院では、眼瞼痙攣の患者さんが特に多く、これらの患者さんではドライアイの合併も多いので、ドライアイが主訴でなくても、ドライアイが眼瞼痙攣の増悪因子であると考えられる場合には、ボトックスと組み合わせて、ドライアイ治療をお勧めする場合が少なくありません。というわけで、上の各種の治療の中からいずれかのドライアイ治療を行う場合が多く、度の治療がよりその患者さんに適しているのかを考えることは多いのですとお話しました。

この説明が、ドライアイや眼瞼痙攣の患者さんの参考になることを期待しています。

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