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2019年6月7日

10791:『流涙診療アップデート ~その涙、本当ですか』今野公士先生講演再聴講録

MUSASHINO Apricot Club 【杏林大学眼科関連の眼科勉強会】2019.6.6 吉祥寺

講演Ⅱ 近藤眼科本院 院長今野公士先生

前回の記録は: https://www.kiyosawa.or.jp/dry-eye/52287.html ですが、今回も同じという感じはしませんでした。

ーーー記録ーーー

日々の外来診療においてドライアイは市民権を得ている。

しかし流涙症は市民権は得ていない。初診の2割はくちゃくちゃする、涙っぽいなど。

流涙賞の定義:様々な要因に依る流涙量の増加を伴う慢性疾患。

涙の流れ:瞬きで鼻に向けて吸う。涙小管が詰まると大変。鼻涙管は意外と広い。

瞬目で、ホルネル筋が働き涙を吸う。上下涙点が接する(キッシング)ことが大切。

流涙症≠涙道障害

2種類の流涙症:①分泌性流涙、②導涙性流涙

問診

何時頃からか?

一日のうちいつ起こる?

季節性か?

両眼性か片眼性か?

既往歴(蓄膿症手術など)

抗がん剤の使用:(この質問が肝要、敢えて聞かねば患者は言わない)

プール通所(塩素か、アンモニアかわからぬが話題ではある。)

染色:涙目で角膜を染色する医師は少ないが

通水検査:正常で0.3㏄、無麻酔で行う。痛いなら炎症も考える。

眼瞼下垂手術は流涙を改善させる

ドライアイの流涙は:流涙の定義に似ている。

10秒間の開瞼で角膜中心温度がドライアイでは下がるという研究もある。

  • 分泌性流涙

ムコスタについて:涙液を増やさずにドライアイを直す薬。

DACS質問票 (Depression and Anxiety Cognition Scale)(福井, 1998) (DACS(抑うつや不安を引き起こす自動思考を測定する質問紙)

:点眼1-2か月で自覚症状(ごろごろ感や充血)は改善。CASIA( 前眼部 OCT SS-1000 CASIA. 前眼部疾患を診断するために開発された前眼部専.用の非接触型画像診断装置 )には改善無し。

ドライアイからくる流涙症にムコスタは使える。

結膜弛緩は分泌性流涙と導涙性流涙の量成分を持つ

眼脂が持続する流涙:涙小管炎

プラグ迷入、眼軟膏の貯留、アレルギー性結膜炎も流涙の原因となる。

その他の導涙性流涙に、鼻涙管狭窄症が有る。町田とファイバーテック社がある。

内視鏡の実際:2つの麻酔を併用する

滑車下神経ブロック(キシロカインはEなしで27Gで2分の1針使用。)と眼窩下神経ブロック:

鼻涙管閉塞は女性の方が多い。

CNLDOcomplex nasolacrimal duct obstruction):乳児の鼻涙管閉塞は必ずフルオで染める。1歳まではマッサージが原則で良い。

コホート研究で、12か月までに96%治癒。1歳を超すと治癒率が下がる。プロービングは6-12か月か。(数か月では敗血症の報告もある。)

総括:流涙は涙道閉塞だけが原因ではない。CNLDO(complex nasolacrimal duct obstruction)は12か月まで様子見でも良い。

Categorised in: ドライアイ