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2019年1月24日

10416:米有名TVタレントなど“レーシック手術”失敗で自殺者続出の事実発覚;記事紹介

米有名TVタレントなど“レーシック手術”失敗で自殺者続出の事実発覚…問題に! 「リレックス・スマイル」でも後遺症か?

2019年01月23日 07時00分 tocana

神経眼科医清澤のコメント:10年ほど前までは年に50万件と日本でも盛んにおこなわれたレーシックなどの近視矯正手術ですが、今はその施術件数は年間5万件以下と10分の1以下に減り、医療としてはほぼ壊滅した状態です。手術の本質とは無関係な銀座事件での感染症多発がそれには大きくかかわったのです。が、この記事の紹介された様な術後の不具合の存在もまたその退潮の大きな原因でした。現在、私は縁あって米軍退役軍人の退職時眼科検診に携わっていますが、見ればレーシック手術を受けた人は日本人よりはるかに多いです。その方々が眼症状を訴えるとすればドライアイが多く、両眼視障害は稀です。その、ドライアイの診断では、近視矯正角膜手術の既往聴取は必須であり、その既往が有れば主訴であるドライアイと手術との関連の有無の判断が次に求められます。米軍では過去には中東など乾燥地帯での作戦も多くあり、コンタクトレンズの使用に必須な清浄水の確保が御証できない可能性もあったことから、近視矯正角膜手術を奨励したことが有ったのかもしれません。

米有名TVタレントなど“レーシック手術”失敗で自殺者続出の事実発覚…問題に! 「リレックス・スマイル」でも後遺症か?

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 記事の引用:FOXテレビで人気のあった気象予報士のジェシカ・スターが先月、自殺した。彼女は数カ月前に「リレックス・スマイル」と呼ばれる眼科レーザー手術を受けたが、その後遺症に耐えられなかったのが自殺の原因であるという。米国ではこの事件をきっかけに、視力矯正手術の危険性が新たに表面化している。

■レーザー眼科手術の説明

 非常に精密なレーザーを使った眼科手術ではレーシックが有名だが、ジェシカの受けたリレックス・スマイルなど、ほかにもさまざまな手術法がある。そして毎年何千人もの患者が、レーザーを使った視力矯正のための眼科手術を受けている。この手術は、ほとんど痛みを伴わずに視力矯正し、眼鏡やコンタクトレンズが不要になるとうたわれている。

 レーシックでは、眼科医はまずレーザーを使って角膜前面に切りこみを作り、その皮弁を折り返して、視力矯正のためのレーザー照射に十分な大きさにする。しかし皮弁に切りこみが完全に入らなかったり、皮弁が元に戻されないと治る過程で痛みを伴う視覚障害が発生する可能性があるという。

 さらに角膜には神経が密集していて、人体の中で最も敏感な組織の1つである。たとえ、手術が非常に慎重に行われても、レーザー眼科手術では神経、角膜、組織への影響は避けられない。

 この影響はドライアイを引き起こす可能性があり、これはレーザー手術の最も一般的な副作用の1つだ。またレーザー眼科手術によって、治りにくい神経の痛みを引き起こす可能性があるが、その根本的なメカニズムはあまりよく理解されていない。

 ジェシカ・スターは、人気気象予報士であり、2人の幼い子どもの母親でもあった。彼女は、2018年10月に視力矯正レーザー手術を受けたが、その後、回復程度が予想していたよりも悪いとSNSに投稿した。手術後、彼女は1日だけ仕事に戻ったが、その後はまた仕事を休んでいた。

 今回、ジェシカの自殺をきっかけに明るみに出たのは、レーザー眼科手術後に自殺した患者は、ジェシカ一人だけではなかったことだ。

 米軍兵士のマックス・クロニン、特許弁護士で医学生を志していたコリン・ドリアン、警察官のローレンズ・キャンプベルの3人の男性も、眼科レーザー手術の後にジェシカ同様、痛みに苦しんだ結果、遺書を残して死を選んだ。

■レーザー眼科手術は「一種の詐欺」!?

 2008年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、レーシックを含むレーザー眼科手術への苦情に対応し、患者および遺族が証言する聴聞会を開いた。証言者の中には、手術後6年以上苦痛に耐えた後、28歳で自殺したコリンの父親ジェラルド・ドリアンもいた。コリンの遺書には、「私は、この現実を受け入れることができない。目が悪くなってすぐ、私は今まで経験したことのないヒドイうつ状態に陥り、それから抜け出せなくなってしまった」と書かれていた。

 また、婦人科専門のナンシー・バーレソン医師も息子マックスの自殺について、証言を行った。マックスは米軍兵士であったが、レーシック手術後の10年間、絶え間なく続く視力の劣化と痛みに苦しみ、自殺した。彼は、「自分が死ぬのは、ダメになった目のせいだ」という遺書を残していた。葬儀の後、母親のバーレソン医師は、「Lasiksuicides.com(レーシック自殺ドットコム)」の運営を開始し、そこでレーシックやその他レーザーを使う眼科手術への反対運動を始めた。

 そしてFDA元メンバーのモリス・ワクスラー博士も、レーザー眼科手術に批判的な立場をとるの一人だ。博士は「Daily Mail」紙に、FDAは遺族の証言や、それ以来、FDAに寄せられた数千にも上る苦情に耳を傾けていないと話す。ワクスラー博士は、レーザー眼科手術はあってはならない手術だと考えており、ある人々には問題がないと言っても、多くの人が苦しんでいるのが事実であり、これは一種の詐欺と考えていると語る。

 しかし一方、FDA側は最新研究では、患者の95%が手術の結果に満足していると反論している。

 2014年に新たに実施されたFDAの報告書でも、患者の半数近くが術後3カ月後にハロ現象(明るい光源がにじんで見える現象)や複視、ドライアイを報告している。しかし312人の参加者の中で、レーシック手術後に多くの問題が起きたと答えたのは、わずか1%未満だというのだ。

 しかしワクスラー博士は、この統計は低く見積もられ過ぎていると考える。博士は、レーシック手術後の合併症に悩む患者の支援サイト「Lasikcomplications.com(レーシック合併症ドットコム)」を通じ、レーシック手術後の苦痛に悩み、自殺した人々を少なくとも17人は知っていると話す。そして6,000人もの患者が、手術後に起きた症状への不満を訴えているのに、FDAは無視しているとも語った。

 ワクスラー博士は、自殺した人々が訴える術後の目の痛みについて、手術後、元に戻るはずの眼の神経が復元せず、切断された神経がボール状に丸まってしまい、患者が痛みを感じるケースがあると説明する。また、神経の痛みは治療が難しいことで知られていて、患者は長い間、痛みに苦しんだ揚げ句、治療法を見つけられない医師に「見捨てられる」ケースも起きるという。

 前途洋々に見えた天気予報士のジェシカ・スターや青年たちが、人生をより良くするはずのレーザー眼科手術が原因で自殺してしまうとは何ともやるせない。眼には多くの神経があり、脳に直接つながっている重要な器官だ。FDAにはもっと踏みこんだ調査を望みたい。
(文=三橋ココ)

※イメージ画像は、「Getty Images」より

Categorised in: ドライアイ