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2018年5月3日

9824;ドライアイ症候群の徴候および症状は鬱症に関連しているか?:論文紹介

sjogrensシェーグレン症候群の有り無しにおける、ドライアイ症候群の徴候および症状は、うつ病にどのように関連しているか? ;

Gonzales J、ほか; アメリカ眼科学会(AJO®)(20184月)

清澤のコメント:ドライアイ症候群においては眼の症状が有ることがうつ病の有病率と関連している。これは、眼瞼けいれんの患者においても、ドライアイの存在ととセスディーで表現されるうつ症の存在が並行しているという我々の経験則とも矛盾しない結果となっている。

 

目的:シェーグレン国際協力臨床アライアンス(SICCA)に参加した女性参加者の乾性眼疾患の症状である乾性角結膜炎(KCS)および/または参加者報告の症状の眼の表現型の特徴がうつ病と関連しているかどうかを判断する。

デザイン:横断研究。

方法:国際的な9つの研究拠点からSICCAレジストリに登録された女性。 その参加者は、次の5項目の包括基準の内1項目以上を満たしていた。それは、①ドライアイや口渇の愁訴、②シェーグレン症候群(SS)の以前の診断、③異常な血清学所見(抗シェーグレン症候群関連抗原Aおよび/またはB、④上昇した抗核抗体およびリウマチ因子、⑤両側耳下腺肥大、または複数の虫歯。ベースラインで参加者は口腔、眼、およびリウマチ学検査、血液および唾液採取、および口唇唾液腺生検(LSGB)を行った。 彼らはまた、Patient Health Questionnaire 9PHQ-9)によるうつ病の評価を含むインタビューとアンケートを完了した。 参加者報告の症状との関連性を評価するために、うつ病と人口統計学的特徴、参加者報告の健康、シェーグレン症候群の表現型特徴、およびドライアイ症候群の症状および/または参加者が報告した症状を単変量ロジスティック回帰で分析した。また、混合効果によって乾燥性角結膜炎の症状が、うつ病、健康、年齢、性別、国または居住地に関連するかを求めた。

結果:ドライアイに関する訴えは、症状がない(p <0.001)と比較して、うつ病を有する確率が1.82倍(95CI 1.38-2.40)高くなった。加えて、特定の眼の感覚の愁訴は、苦情のない者と比較して、灼熱感(OR 2.25,95CI 1.87-2.72p <0.001)を含めてうつ病の罹患率が高いことと関連していた。 シェーグレン症候群(SS)の有無にかかわらず、SS単独ではなくドライアイおよび/または口の症状の存在が、うつ病のより高いオッズをもたらした。 陽性染色スコアであるSS1つの特定の眼球表現型特徴は、うつ病の存在とは逆相関を示した。

結論:参加者が報告した目の症状、特に灼熱感などの特定の眼の感覚異常は、リウマチ連盟(米国リウマチ学大学ACR とヨーロッパ連合EULAR)のSS基準項目と積極的に関連していることが判明した。

How Are Ocular Signs and Symptoms of Dry Eye Associated with Depression in Women with and without Sjögren’s Syndrome?; Chou A, Rose-Nussbaumer J, Bunya V, Criswell L,他、American Journal of Ophthalmology (AJO®) (Apr 2018)

Categorised in: ドライアイ