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2018年2月9日

9589:医療費抑制時代におけるドライアイ診療 崎元暢先生聴講印象記

1024420316回御茶ノ水セミナー:聴講印象メモ:井上眼科病院主催の眼科セミナー。会場はほぼいっぱいでした。

1)   グリーンウッドスキンクリニック立川 青木律先生

美しい眼とは?

診療終了後に駆けつけたので、話の主要部分は聞けませんでした。が、質疑応答で聞いたお話:ボトックスをなるべく痛みなく打つ工夫:打つのに使う細い針は米国から逆輸入の34ゲージ針があるそうです。このほか氷で冷却する方法、エムラクリームで麻酔する方法があるが、冷却のほうが良いだろうとのことでした。私も30Gの特に細い針を取り寄せて使っているつもりでしたが、米国から個人輸入で取り寄せると34Gもあるのだとか。フロアでもいろいろと気さくに教えてくださいました。

                      

2)   医療費抑制時代におけるドライアイ診療 ~ドライアイとその類縁疾患の病態理解と絡めながら~ 日大 崎元 暢先生

R&Dが言われる昨今だが、新しい医薬品開発数は少なく、既存薬に新たな効能を加える(ドラッグリポジショニング)にとどまっている。IRBでも介入研究と観察研究が分けられ、研究を行うには保険金もかけなくてはならなくなった。地裁判決は無罪であったが、ディオバン事件の悪いインパクトも大きい。

   炎症から見たドライアイ。ご存知のようにシクロスポリンを使う欧米の炎症説と、ジクアス、ムコスタ、ヒアレインを使う日本の乾燥説とでは相いれない。従来なら充血も発赤もないのに炎症というのは変だが。ドライアイには細菌叢の菌、ベンザルコニウム(BAC),バリア機能の低下が関与している。

   角膜知覚から見た炎症

(1)    まず、ポリモーダル侵害受容器がある。 MMP-9が角膜のコラゲンを溶かす。これは炎症メディエータ(TNFα)に反応する。ジクアスはP2Y受容体を介してTNFα作用を遮断する。ドライアイの異物感はMMP-9の働きか。

(2)    冷覚刺激受容器:このほか上皮下に神経叢を作る樹状細胞がある。これが疼痛を感じさせる神経終末の侵害受容器で特に冷覚刺激受容器(TRIP8:トリップエイト)は進行する温度低下を感じて涙を増やす。メントールはTRIP8のアゴニスト。

   病態はドライアイだけか?という点が大切。つまりMGD(マイボーム腺機能不全)

眼不快を訴えるドライアイでは高倍率スリットランプで見るとプラグ(塞栓)と充血が強いMGDの合併も多い。リッドハイジーン、点眼、テトラサイクリン内服、ステロイドなどを順に使う。マイバムが冷えて固まっているから温罨法(蒸しタオル、ホットアイマスク、小豆の力)を勧める。白内障術後のMGDも多い。

 

清澤のコメントMMP-9: TRIP8: ?? 本日のお話だけでは私にはまだ十分に理解できていません。その理解には、ドライアイ関連で神経受容器に関連した総説的な物を読む必要がありそうです。
MGDの手入れの患者教育には、ライム研究会のビデオが良いと思い、アイパッドに入れて供覧しています。

 

 

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