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2017年10月25日

9298:ドライアイの頑固な痛みは神経障害性疼痛?

大塚製薬で行われたドライアイの疼痛を考えるというネット講演会を聞いて来ました。

日本医大の高橋教授は、表面が比較的綺麗なのに頑固な疼痛を訴える際の痛みを神経障害性疼痛であると説明し、そうなってしまわぬうちにムコスタを使って末梢の感覚神経の障害を抑えることを勧めておられました。

先日、上の武田鉄矢が出ているテレビコマーシャルで「神経障害性疼痛」のことに言及していたのが私の耳に残っていました。三叉神経痛や帯状疱疹ヘルペス後の疼痛ばかりでなく、ドライアイに伴う頑固な疼痛を神経障害性疼痛と考えるのはあながち見当違いではなさそうに思われました。

◎神経が障害されることで起こる痛み
(神経障害性疼痛)

何らかの原因により神経が障害され、それによって起こる痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
帯状疱疹が治った後の長引く痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みやしびれ、坐骨神経痛、また脳卒中や脊髄損傷による痛みなどがあります。傷や炎症などが見えないにもかかわらず痛みがある場合には、神経が原因となっていることがあります。

ちなみに、固有の「神経障害性疼痛治療薬」にはリリカ(https://medley.life/news/56f6531f6747a282018b466c/)があります。この薬剤は帯状疱疹後疼痛などにもよく使われています。

 上の記事を見ると、痛みの多くは神経が過剰に興奮した結果、様々な神経伝達物質神経細胞同士の間で、信号をやりとりするために用いられる物質が過剰に放出されることによって生じるとされています。

神経の興奮が起こる因子となる一つにCa2+(カルシウムイオン)があります。Ca2+はCa2+チャネルという通り道から神経前シナプス内へ流入することにより、神経が興奮し様々な神経伝達物質が過剰に放出され、疼痛が引き起こされます。

『リリカR』の主成分であるプレガバリンはCa2+チャネルのα2δサブユニットという部位に結合し、神経細胞でのCa2+チャネルの細胞表面での発現量やCa2+の流入が低下し、神経伝達物質の放出が抑えられるということです。

この結果、鎮痛作用があらわれ神経性の痛みを和らげる効果が期待できます。

(医師による実際の使い方などについては、詳しい記載をご参照ください。)

更に神経障害性疼痛を学びたい方にはこのビデオをお勧めします。講師は歯科医であり、話の中で「傷害受容性疼痛が神経障害性疼痛に代わるとき」について説明しています。
生体が痛みをより強く感じるようにする変化を感作といいます。感覚神経末端で起きる末梢性感作には発芽(sprauting)、アップレギュレーション(up reguration)、脱髄(demyerinization)があり、中枢性感作は、脳内で起きると説明しています。

Categorised in: ドライアイ