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2017年1月25日

8522:「眼精疲労」とその対策を考えてみました

◎「眼疲労」と「眼精疲労」

眼の疲れには、「眼疲労」と「眼精疲労」がある。
「眼疲労」は、一時的な目の疲れ。この疲れは休息や睡眠によって自然に解消されるため、身体の各部位への悪影響もない。

「眼精疲労」は、頭痛、肩こりなど身体の別の場所にも症状が出る。生活環境を変えるなどの休息以外の改善策をとらないと症状は消えない。

 眼疲労は「軽度の症状」であり、眼精疲労は「重度の症状」だが、質的な違いがある。不適切な環境下でのスマホやパソコンの使い過ぎで起きるVDT症候群は眼精疲労のよい例である。

◎眼精疲労の症状、

眼精疲労の症状としては、次のような症状があるとされる。
•目の疲れが激しい
•眼が乾く
•自覚的な視力が落ちる(視力低下)
•目が充血する
•目が痛い・目の奥が痛い
•肩こり・頭痛
•目の痙攣(眼瞼痙攣)
•眼のかすみ
•吐き気・食欲不振

◎眼精疲労の分類

1)調節性眼精疲労(例えば、眼鏡があっていない、老視の補償が足りない。調節痙攣など、調節には副交感神経が深く関与している。)

2)ドライアイに関連する眼精疲労(角膜表面の乾燥とそれに続発した炎症。涙液の質の劣化で蒸発量は増加する。シェーグレン症候群など涙液量の低下する病態もある。角膜知覚を変容させる三叉神経の感度に関連する要因の存在も提唱されている。

3)自律神経の乱れ(自律神経失調症ほか、精神神経学的な要因)

4)持続的な照明光量の不適切さによるもの

5)眼位異常(主に間欠性外斜視:ぼんやりしていると眼が外向きになり両眼の視線が合わない状態。両眼の視線をひとつに整えるために高い緊張を強いられ疲れやすい)

6)その他の慢性的眼疾患:緑内障など、加齢黄斑変性や黄斑前膜などの網膜疾患や視神経系疾患は中心暗点や変視で眼精疲労を誘発する。

◎治療法 原因は何か?を考えながら最適なものを選ぶ。

疲労解消法

〇デスクワーカーなら
・パソコンでは定期的に目を休める(50分作業に10分の休憩)
・遠見や眼球運動を取り入れ眼の緊張を取る
・全身の筋肉を時々動かす運動も。
・意図的にまばたき回数を増す(1分に20回が標準。)

「20-20-20-20」という眼精疲労回復エクササイズでは、20分おきに20フィート(約6メートル)離れたところを20秒間見つめながら、20回連続で瞬きをすることを勧める。

〇パソコン環境の改善は目周り、机回り、室内環境などに注目する、
・机と椅子の高さ、姿勢、ディスプレイに対する目線の角度、ディスプレイまでの距離、部屋の明るさ、部屋の乾燥などにも注意。

〇メガネやコンタクトレンズによる矯正、
・ことに中高年なら適切な老視矯正も必要。
・良質でその人の目に遭ったコンタクトレンズを正しい用法で使う

〇ドライアイのある目には
・目を温める 温罨法
・目の周囲を軽くマッサージする
目に沁みない石鹸で瞼縁を洗うリッドハイジーン(ライム研究会ビデオを参考に)との併用を推奨する
・点眼;ヒアレイン、ジクアス、ムコスタ他、日本には使用可能な優れた点眼薬がある。
・強いドライアイならシリコンプラグまたはコラーゲンの涙点プラグを涙小点に挿入する

〇戸外では
・サングラスなどを使う(紫外線の軽減)

〇定期的検診
・眼科や全身の検診を受ける。緑内障、網膜疾患、白内障などの検診も。

〇眼位ずれのある場合はプリズム眼鏡を使用することで 視線を合わせやすくし、緊張を和らげることができる

眼精疲労といっても、目の長時間酷使ばかりではなく、眼疾患、加齢、体調、糖尿病や高血圧などの内科疾患も原因として除外を要する。

〇健康補助食品(カシス・ルテイン・ブルーベリー)などを利用する方法もあるだろう。エビデンスとコストパフォーマンスには配慮が必要。

Categorised in: ドライアイ