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2021年1月4日

12543:治療用ソフトコンタクトレンズの適応に関する考察(松本佳保里/他):を読みました。

治療用ソフトコンタクトレンズの適応に関する考察:を読みました。

先日私も、再発性上皮剥離で疼痛の強い患者さんが居ましたので、角膜表面を20ポイントほど注射針で軽く穿刺し、そのあと度数の無い一日使いのコンタクトレンズを治療用に乗せて帰しました。その後数回の診療でレンズは交換し、上皮は正常に戻り診療を中止できました。

 日本コンタクトレンズ学会誌が届き、その中に上記の記事がありました。この論文の要旨を見ると:京都府立医大系の病院でのレトロスペクティブな統計で、164例197眼、61.5+/-18.0歳。平均観察期間は6.9か月。TSCLの使用期間は一か月未満が24%。難治性眼表面疾患48%、翼状片切除後10%、水泡性角膜症9%、周辺部角膜潰瘍/穿孔8%、治療的角膜表層切除術後6%、その他が19%だったという。使用目的は、角膜上皮の伸展促進90%、疼痛管理5%、角膜の保護3.5%、前房形成1.5%。TSCL合併症には角膜感染症2%、巨大乳頭結膜炎1.5%が見られた。結論はTSCLは難治性角膜上皮疾患の補助治療として有効であり、感染等の合併に注意して使用する必要があるという。

本文で注目すべき記載は:最近はシリコーンハイドロゲルレンズを使うことが多い。使用目的は角膜上皮伸展促進、角膜保護、疼痛管理、前房形成と維持に大別される。

結果の項では:1、装用期間と使用目的。2、代表症例。3、合併症が述べられていて、合併症には巨大乳頭結膜炎と角膜感染症があると。TSCL使用中は全例で抗菌薬点眼もしくは眼軟膏を併用し、耐性菌の出現を防ぐためにキノロン系、セフェム系、クロラムフェニコールなどの抗菌薬をローテーションして使用するとしていた。

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方