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2020年3月7日

11584:Lancet誌から SARS-CoV-2が眼から感染する可能性を指摘

202003080954

清澤のコメント:このランセット記事の内容は先に採録しておりますが:先日大学の外来の手伝いに行きましたら、後輩医師がゴーグルや顔全体を覆う手術時用の顔面カバーをつけて診察をしているのを見ました。接触型の眼圧系(アプラネーショントノメータ)の使用も例外的に必要なもの以外は原則禁止という事で、眼圧系から先端のチップが外されていました。

それを見て、①当医院でも接触光学型の眼圧計の使用を当分の間で制限することにしました。②従来からコンタクトレンズを使用していた患者さんに対し、屈折度数を記載して処方するだけのものを除き、患者さんの目に職員が直接触れる必要がある新規のコンタクトレンズ処方と使用法の指導(新規のオルソケラトロジ―を含む)は当分の間休止することにしました。ご理解ください。

注:新型コロナウイルスをSARS-CoV-2と呼ぶことがあるのですね。(https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/technical-guidance/naming-the-coronavirus-disease-(covid-2019)-and-the-virus-that-causes-it

  ---日経の記事要旨---

Lancet誌から
SARS-CoV-2が眼から感染する可能性を指摘
感染した医師が肺炎発症前の数日に眼の充血を経験
2020/02/27
大西 淳子=医学ジャーナリスト

 中国の肺炎専門家委員会のメンバーで北京大学第一医院の医師であるGuangfa Wang氏は、武漢市査察中に自らも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染したと2020年1月22日に発表した。本人が、ゴーグルを付けていなかった眼からSARS-CoV-2感染した可能性があるとの考えを示したことを受けて、中国吉林大学第一医院のCheng-wei Lu氏らは、ゴーグル着用の必要性を強調する投稿を行い、Lancet誌電子版のCorrespondencに2020年2月6日に掲載された。

 中国金銀潭医院のChaolin Huang氏らが2020年1月24日にLancet誌電子版に報告した論文は、20年1月2日までに武漢市でSARS-CoV-2に感染し入院した患者41人の患者背景、発症時の症状、臨床経過、検査所見、合併症などの特徴と、適用された治療について報告していた。Lu氏らは、この論文が眼を介した感染の可能性に触れていないことを危惧した。

 Guangfa Wang氏によると、N95マスクは着用していたが、眼を保護するゴーグルなどを付けずに立ち寄った武漢発熱外来医療機関でウイルスに感染した可能性が高いという。同氏は、肺炎発症前の数日間、眼の充血を経験したことから、眼がウイルスを含む飛沫に曝露したのではないかと考えた。感染性を有する飛沫や体液は、結膜上皮に容易に付着するからだ。

 2003年に流行したSARSの場合は、感染は主に、口、鼻の粘膜の飛沫への直接的または間接的な接触により広がったが、保護されていない眼からもSARS-CoVの感染が起こりうることが示されている。ゆえに、SARS-CoV-2もまた、保護されていない眼から感染する可能性が高いと考えられる。

 Lu氏らは、症状のある確定例と疑い例から結膜擦過標本を採取し、SARS-CoV-2の存在を調べる必要があるという。また、感染が疑われる患者を診察する眼科医は、ゴーグルなどを着用して眼を保護する必要があると述べている。

 原題は「2019-nCoV transmission through the ocular surface must not be ignored」、概要はLancet誌のウェブサイトで閲覧できる。

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方