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2019年9月22日

11102:コンタクトレンズーー合併症や問題点のトピックス

コンタクトレンズーー合併症や問題点のトピックスーー山田昌和先生講演を聞きました

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清澤のコメント:恒例のコンタクトレンズ管理者講習会で山田昌和先生の講演を聴きました。前年の原稿を使わずまったくく新しく準備される姿勢には感服しています。フザリウム感染事件も思い出しました。レンズの使用期限が守られていないケースが多いそうです。

スライドの要旨:

・コンタクトレンズ装用者は年間10人に一人が眼障害を経験する。

・使用経験者は1500万人で、10人に一人程度がCLを利用。

・日本では年間1万人に10例の割合で、合計2-3万人が眼障害。

・角膜障害発生には、眼表面防御機構の破綻と、感受性微生物の存在の両方が必要。

・感染性角膜炎:CL使用では感染成立条件(上皮異常、涙液異常、微生物)が揃い易い:

・感染性角膜炎の年齢分布:杏林大174例、CL使用の20歳代と、非使用の60歳代の二峰性

・杏林大の感染性角膜炎分離菌:細菌76%(緑膿菌16%)、真菌9%、アメーバ15%

・CL関連感染性角膜炎:CL使用者40%、分離菌陽性は66%、(細菌59%、グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌が半数ずつ。真菌6%、アメーバ35%。

使い捨てレンズではグラム陽性菌(常在菌の表皮ブドウ状球菌)、定期交換レンズ(グラム陰性桿菌。非検出例も多い、レンズケース汚染、細菌を栄養源にしたアメーバ)

・球菌(表皮ブドウ球菌と黄色ブドウ球菌)、緑膿菌、アメーバの3種が大切。

・1994年からの使い捨てと頻回交換レンズへのシフトで、装用人口が増え、ケア法も変わった。

・アミノモイスト(MPS)の消毒力不足が問題となった事件(2007年5月)

・CLケースの衛生状況:35%で菌を、10%でアメーバ検出

・CLケースやほぞ根木が感染微生物の供給源になっている。

・フザリウム角膜炎の自験例:レンズケースから多種の病原体を検出した。

・表皮ブドウ球菌:小円形で進行緩徐。ニューキノロン(耐性菌あり)やセフェム有効、クロラムフェニコールやアルベカシン使用も。

・緑膿菌:洗面台などの環境中に居る。輪状膿瘍で進行は早い。ニューキノロン有効だが耐性菌も有り、アミノ配糖体が第一選択

・アカントアメーバ:細菌を餌として繁殖、緩徐侵攻の上皮下混濁。抗真菌薬(0.2%ミカファンギン一時間毎)と消毒薬(0,02%クロルヘキシジン一時間毎の点眼)の組み合わせ。放射状角膜神経炎も特徴。偽樹枝状角膜炎で角膜ヘルペスと似る。輪状膿瘍➡角膜穿孔になる前に治療。

・CL角膜感染のリスク要因:装用条件(連続装用)、装用時の手洗い、レンズケースの戦場と交換

・使い捨ての方が安全か?その普及で傷害総数は増えた。

・使い捨ての方が高リスク:一日や2週間使い捨ての期限を守っていない人が多い。

・シリコーンハイドロゲルが増加したが、リスクは変わらず。

・日頃の定期検査で重要ポイントを指導:期限を超えた使用は厳禁、レンズの扱いとレンズケースの扱い。

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方