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2019年7月1日

10871:プレジデント誌記事から:「メガネとコンタクトとレーシック」の要点

直近のプレジデント誌は「眼医者、メガネ屋のナゾ」あなたは騙されていないか?大損していないか?:と非常に挑戦的なお題です。その中から「メガネとコンタクトとレーシック」の要点を抜粋してみました。

大成功のハズキルーペほか、商売のからくりを解析

清澤のコメント:この記事を書いているのは税務コンサルティング畑の著者なので、医学的見解ではないことを承知で読むとそれなりに見えるところもあると思います。例えば、安い店に眼鏡購入者が向かうことはやむを得ないとはいえ、老舗の眼鏡店に比べれば、新興の眼鏡量販店の眼鏡技術が同等であるかどうかは眼科医が疑問を感ずることもあります。

◎価格暴落、激動の視力回り市場

〇メガネ:かつて3万円以上が常識だったメガネは、01年Zoffの登場以降、一気に価格崩壊が進行し5000円台から選べるようになり、購買層が増えた。新御三家はZoff, JINZ, OWNDAYS(オンデーズ)。御三家のパリミキ、眼鏡市場、メガネスーパーらは苦戦。

〇コンタクトレンズ:2週間や1日タイプの使いすてレンズの普及、おしゃれ用カラーコンタクトの登場。若年層の取込に成功している。

〇レーシック:08年ごろはバブルに沸いたが、現在手術数は激減、往時の9割減。

◎メガネ編 老舗メガネ屋と新興メガネ屋の違い

〇「マーケットずらし」で新顧客獲得

格安メガネブランドの戦略は革新的であった。メガネに対する世間のイメージを根本から覆した。野球の古田選手がメガネのイメージを変え、Zoff, JINSの宣伝で「眼鏡=かっこいい」概念が定着した。

 「新御三家」は、安いメガネを量産し大量に売ったことではなく、「本来は要らないものを買わせる」。メガネの概念を一変させ「コモディティーのファッション化」を進めて、既存品のマーケットをずらした。

〇複数買わせるリピーター獲得術

ファッション化すれば、服装によって靴やネクタイを選ぶように、一つで事足りる眼鏡を複数購入させられる。必需品から嗜好品になると人はお金を払う。価格選択肢をシンプルにし、若年層までが自分で買える商品にした。

3万円のメガネが5000円になる。柴山氏は「おそらく品質にさほど大きな違いはないはず」とコメント。

原価率はジンズ24.4%、三城HDは33.0%。利益率はジンズ75%に対し三城は67%。実はこの微妙な数値の差が全体的な業績に響くという。新興ブランドが原価を低く抑えられる理由は、企画デザイン・生産・販売までを一般して行うSPA方式(注)のため。

〇18年の大ヒットはハズキルーペ。これはCMで老視のイメージを一新し、話題を集めた。メガネスーパーは独自の高級路線でV字回復を示した。平均価格を4万にし、視力検査も有料化した。

◎コンタクトレンズ編:原価率「一枚当たり5円」!、今参入すべきブルーオーシャン

〇ナゼ価格破壊が起こらないのか。コンタクト業界はここ20年ほどほとんど動きが無い。原価率だけを見るとメガネよりも格段に低く、化粧品並み。しかし様々な経費が上乗せされる。CMも多い。角膜に直接装着する高度管理医療機器扱い。工場管理費や研究費のコストが大きい。ノーハウのない企業の新規参入はむつかしい。

〇消費者にとってお得なのは、

サークルレンズなど、発展の余地はある。消費者の経済面ではコストも手間もメガネが安い。新たなビジネスチャンスが潜んでいる可能性はある。

◎レーシック編:経営難で相次ぐ撤退、採算ラインは月に手術50件

〇歯医者とは根本的に違う:合併症もある。後遺症報告もネット上にある。「奇跡の手術」ともてはやされ、その後急速に失速した。ビジネスとしては機材が1億だから、リピートもなく、5年で回収するには一か月で50件は必要。新規ビジネスとしては勧められない。一般的な眼科として通常の治療をし、プラスαとしてのレーシックでの集客ならありか?とのこと。

注:SPA(製造小売業)specialty stores of private label apparel

SPA(製造小売業)とは、アパレル業界でメーカー自らが既存の卸売業者、小売業者に頼らず消費者に直接販売するショップを持つ業態。SPAのメリットは、流通コストの中抜きによるコスト削減や、顧客ニーズが共有しやすく迅速な商品開発ができること、需要予測の精度が増すことによる適時適量の生産などである。アメリカではアパレルのGAP、日本ではユニクロ(ファーストリテイリング)がこの方式で急成長した。

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方