お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2019年3月2日

10511:ウイリス眼科病院の症例検討会:レーシック後乱視、眼瞼メルケル細胞癌

フィラデルフィアのウイリス眼科病院では、診療部門長のラウンド(症例検討会)を世界に同時発信しています。昨晩9:00から10時まで初めてそれを視聴してみました。

第一番目の症例はレーシックで7ジオプトリ―という強い乱視が出てしまった若い人の症例。コンタクトレンズ、レーシック再施行、放射状角膜切開などを検討し、結局濁っていない本人のレンズを取り出して、乱視レンズ挿入ということだったようです。余話として、レーシックの計算間違いで生じた強い乱視に対する補償金がいくらになるか?という総説論文の紹介もしていました。

第2番目の症例は老人の上眼瞼に出来た腫瘍。一見霰粒腫様ですが、いかにも悪性腫瘍らしく見えます。考えられる病理診断を解説コメントしたのが眼腫瘍の大家キャロル・シールズさん。30年前の同期フェローです。ちなみに登場したコメンテータ医師で知っていたのはもう彼女だけ。組織診断はメルケル細胞癌。神経組織の末端にあるメルケル細胞から出るごくまれな癌で悪性度は強い。赤い色の腫瘍と覚えていましたが、この症例の外観は普通の皮膚の色でした。瞼板を含めて、健常部5ミリを残して全摘出。再建には有茎皮弁を用いた手術が行われ、閉瞼もできるように再建できたとの話でした。腫瘍、病理、形成と多くの部門が協力して単一の患者さんを治療していました。

10年ほど前に建物も建て替えられ、講堂もきれいになったようです。時間もきっちり60分。また視聴してみたいと思う科長ラウンドでした。

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方