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2018年12月7日

10326:コンタクト入手経路、1/4は医師非介在:記事紹介

 2018年11月15日 06:20

眼科医清澤のコメント:東京都眼科医会を通じて求められるこのアンケートには私清澤も協力するようにはしていますが、ご覧の通り協賛施設が実に少なく、氷山の一角を見ているに過ぎないとは言えそうです。このアンケート用紙の質問は逆にコンタクトレンズ障害が起きる状況を漏れなくカバーしているので、コンタクト障害で来院した患者で、そのアンケートを埋めておけば何が原因かが間違いなく後でも解ります。

 コンタクトレンズ(CL)の入手方法で4分の1以上が医師の介在のないインターネット購入や通信販売であることが日本眼科医会の調査で分かった。中でもネット購入の割合は年々増加しており、最新調査結果の2017年は初めて20%を超えた。第72回日本臨床眼科学会(2018年10月11~14日)で報告をした駒井眼科(滋賀県大津市)の駒井潔氏は、ネット購入・通販が眼科受診を抑制しており、CL眼障害の要因の1つとなっていると分析した。

眼障害でのCL種類、ソフト、ハード減りカラーの割合伸びる

 日本眼科医会が行っているCL眼障害調査は1998年から毎年行っているもの。今回の調査は、2017年は10月1~31日にCLに関連して受診した症例を会員医療機関に報告してもらう形で集めた。協力した医療機関は368施設だった。

 症例の性は男性23.0%、女性74.3%、CL処方施設は自施設47.9%、他施設47.0%だった。施設の種類別で見ると、一般眼科診療所48.2%、量販店隣接の眼科診療所16.9%、眼鏡店隣接の眼科診療所2.8%などとなっている。

 入手方法は、ネット購入20.5%、量販店19.3%、交付12.0%、他院管理下隣接販売店11.1%などで、ネット購入、雑貨などの販売店、通販、外国での購入など医師が介在しない購入が4分の1以上を占めていた(図1)。2013年以降のネットでの購入割合を経時的に見ると、2013年には14.2%だったのが年々増加しており、今回初めて20%を超えた。

図1. コンタクトレンズ入手方法別の割合

 受診数に対するCL眼障害の割合を2016年までのデータで見ると、初の報告である2006年の8.8%をピークに減少傾向が続き、2012年以降は4~5%で推移している。2006年からのCL眼障害の5年ごとのデータを年代別に見ると、20歳代と30歳代は減少傾向にある一方で、40歳代と50歳以上では右肩上がりで増えていた。

 同様にCL眼障害の5年ごとデータでは、眼科医療機関での処方が減少する一方でネット購入が増加、また定期検査をしていない割合も増えていた。CL眼障害の原因別CLでは、2週間頻回交換ソフトCLやハードCLが減少し、カラーソフトCLが増えている(図2)

図2. 眼障害症例での使用コンタクトレンズ別の割合

駒井氏は「CLの素材やケア用品・方法の進歩でCL障害は減るはず」と疑問を呈し、減少しない理由としてカラーCL装用者の増加、ネット購入・通販の普及などによる眼科受診の抑制を挙げた。

(牧野勇紀)

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方