清澤のコメント:今日の眼の話題です.この様な製品も話のタネにはありでしょう。
周囲に溢れる大量のディスプレイや電光掲示板などを、すべてシャットダウンする──。この液晶やLEDが発する光を遮断するサングラス「IRL Glasses」は、実用一辺倒ではない。デザインは映画『ゼイリブ』にヒントを得たといい、そこにはあるメッセージも隠されているのだという。
TEXT BY ARIELLE PARDES(TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO)WIRED(US)
起業家でエンジニアのブルーは、少し前に『WIRED』で読んだ記事を思い出した。ディスプレイから発せられる光を遮断する、新しい種類のフィルムについての記事だ。同じ技術を眼鏡に適用すれば、どこにでもあるように感じるスクリーンをブロックできないだろうか。
画面ブロック用フィルム「Casper」をサングラスのレンズの代わりに取り付けた。これでうまくいった。すべてのものが見えたが、ディスプレイだけが黒くなったのだ。
キャッシュら少人数のチームは、製品化を進めている。「IRL Glasses」は、LEDディスプレイや液晶ディスプレイの光を遮断する。このサングラスで、テレビは電源が入っていないように見える。広告看板は、真っ黒に見える。
アート作品としての意味
「わたし自身もテクノロジー中毒です。生活をバランスのとれたものにしようと努力しています」と、キャッシュは語る。IRL Glassesは、ディスプレイに夢中な時代を表す完璧な風刺のように思えた。「一種のコンセプト作品なんです」
その後、90度回転させた扁平な偏光レンズでも、同じような画面遮断効果があることに気づいた。このレンズは、液晶ディスプレイやLEDディスプレイが発する光は遮断できるが、有機ELディスプレイの場合は遮断できない。つまり「iPhone X」などの新しいスマートフォンには対応していない。
映画『ゼイリブ』に込められたメッセージ
キャッシュによると、デザインは1988年公開の映画『ゼイリブ』を参考にしたという。この映画に登場する不思議なサングラスは、広告にサブリミナルメッセージを表示する。これは完全な隠喩だ。映画に登場するエイリアンを、「人々の心を乗っ取るシリコンヴァレーの企業」に置き換えてみればいい。
キャッシュとブルーはこの数カ月間、IRL Glassesをかけて出歩いてきた。『ゼイリブ』を参考にしたデザインだと気づいた見知らぬ人たちが立ち止まって質問してきたり、笑ったりするのに気づいたという。
:2018.10.28 SUN 19:30 wired(https://wired.jp/2018/10/28/irl-glasses-screen-blocking/)から抜粋
Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方