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2018年3月30日

9732: 子供の近視が気になる親必読 オルソケラトロジーとは何?

子供の近視が気になる親必読 オルソケラトロジーとは何?

 

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

(清澤のコメント:昨日の晩、記事の印刷を見た時点で、その原稿から拾って記事をブログに掲載しました。この記事は、昨日の「日刊ゲンダイ」に掲載された記事がゲンダイネットに転載されたものです。なんと、この記事は現在、②ピロリ菌の記事、③天野教授の心臓の記事を抑えて、アクセスランキング一位です。大慶至極。
私は日本コンタクトレンズ学会が小児への慎重処方を許容した時点でもっと急激に広まるかと思いつつ処方を継続して来ましたが、世の反応はそれほど急激な風向きの変化ではありません。)
 

ーー記事引用ーー

新入学、新学期シーズンを迎え、勉強や部活動に張り切っている子供の「視力」が気になっている親もいるだろう。メガネやコンタクトレンズを使っても黒板の文字が見えづらかったり、激しいスポーツができない……なんてケースもある。「オルソケラトロジー」で解決できるかもしれない。

オルソケラトロジー(オルソ)とは、就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装着して角膜の曲線を変え、近視や乱視を矯正する治療法だ。「ナイトコンタクト」とも呼ばれ、起床してレンズを外しても角膜の形が維持されている間は裸眼視力が回復しているため、日中はメガネやコンタクトレンズを使わない状態で生活できる。0.03だった裸眼視力が1.5に回復するケースも多い。 

ただ、本来の視力が回復するわけではないため、毎晩継続して装着する必要がある。

また、保険が利かず、治療費はレンズ代を含めて両目で20万円程度、3年ごとに10万円程度かかる。それでも、日中は裸眼で活動できるメリットから、子供にオルソを受けさせる親が増えてきている。

さらに、これまで未成年にはオルソの使用を推奨していなかった日本コンタクトレンズ学会が、昨年12月から「慎重処方」を条件にガイドラインで正式に未成年の使用を認めた。これで、ますますオルソが普及していくだろうとみられている。

早い段階からオルソを採用してきた「清澤眼科医院」(東京・江東区)の清澤源弘院長が言う。

「当院ではこれまで50人以上の患者さんにオルソを装用してもらい、そのうち40人が今も使用中です。多くが小中高生で、20歳以上はほとんどいません。子供の方が角膜が軟らかいのでレンズとの相性が良く、使い始めてすぐに効果が表れるのです。成人の場合、日中に回復していた視力が夕方になると落ちて見えにくくなり、普段かけているメガネも合わないから困ってしまったというケースを耳にします」

■強度近視まで進行させない

子供のオルソ治療のメリットは、日中の視力回復だけではない。「近視の進行が抑えられる」効果が期待されているのだ。ある報告では、オルソ使用とメガネ使用の子供43人を対象に近視の進行度を比較したところ、オルソの子供の方が近視につながる眼軸長(眼球の奥行き)の伸びが3割ほど抑制できたという。海外でも、「オルソケラトロジーが将来の失明リスクを伴う強度近視発生を防ぐ可能性がある」と報告されている。

子供の近視は仮性近視から始まる。最初は目の中の緊張が高まって水晶体が厚くなることで、一時的に網膜より前で焦点を合わせてしまって像がぼやける。これが徐々に眼軸長の伸びにつながり、近視が進んでいく。

「眼軸長は成人で24ミリ程度ですが、近視が進んで26~27ミリ、中には30ミリを超えてしまう人もいます。こうなると『強度近視』の状態です。眼球がラグビーボールのような形になってしまうことで、血行が悪くなったり神経線維が引き伸ばされるなどして、40~50歳になったときに眼底出血を引き起こします。これを繰り返していると、失明に至ってしまうのです」

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方