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2018年3月30日

9731: オルソケラトロジー:日刊ゲンダイ・インタビュー記事紹介

オルソケラトロジー(3月29日発売の紙面から)

◆見出し=未成年の使用が認められた

 ●子供の近視は「オルソケラトロジー」で解決=強度近視まで進行させない

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新入学、新学期シーズンを迎え、勉強や部活動に張り切っている子供の「視力」が気になっている親もいるだろう。メガネやコンタクトレンズを使っても黒板の文字が見えづらかったり、激しいスポーツができない……なんてケースもある。「オルソケラトロジー」で解決できるかもしれない。

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オルソケラトロジー(オルソ)とは、就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装着して角膜の角度を変え、近視や乱視を矯正する治療法だ。「ナイトコンタクト」とも呼ばれ、起床してレンズを外しても角膜の形が維持されている間は裸眼視力が回復しているため、日中はメガネやコンタクトレンズを使わない状態で生活できる。0・03だった裸眼視力が1・5に回復したケースも報告されている。

ただ、本来の視力が回復するわけではないため、毎晩継続して装着する必要がある。また、保険がきかず、治療費はレンズ代を含めて両目で20万円程度、3年ごとに10万円程度のメンテナンス料がかかる。それでも、日中は裸眼で活動できるメリットから、子供にオルソを受けさせる親が増えてきている。

さらに、これまで未成年にはオルソの使用を推奨していなかった日本コンタクトレンズ学会が、昨年12月から「慎重処方」を条件にガイドラインで正式に未成年の使用を認めた。これで、ますますオルソが普及していくだろうと見られている。

早い段階からオルソを採用してきた「清澤眼科医院」(東京・江東区)の清澤源弘院長が言う。「当院ではこれまで50人以上の患者さんにオルソを装用してもらい、そのうち40人が今も使用中です。多くが小中高生で、20歳以上はほとんどいません。子供の方が角膜が柔らかいのでレンズとの相性が良く、使い始めてすぐに効果が表れるのです。成人の場合、日中に回復していた視力が夕方になると落ちて見えにくくなり、普段かけているメガネも合わないから困ってしまったというケースを耳にします」

子供のオルソ治療のメリットは、日中の視力回復だけではない。「近視の進行が抑えられる」効果が期待されているのだ。

ある報告では、オルソ使用とメガネ使用の子供43人を対象に近視の進行度を比較したところ、オルソの子供の方が近視につながる眼軸長(眼球の奥行き)の伸びが3割ほど抑制できたという。海外でも、「オルソケラトロジーが将来の失明リスクを伴う強度近視発生を防ぐ可能性がある」と報告されている。

子供の近視は仮性近視から始まる。最初は目の中の緊張が高まって水晶体が厚くなることで、一時的に網膜より前で焦点を合わせてしまって像がぼやける。これが徐々に眼軸長の伸びにつながり、近視が進んでいく。

「眼軸長は成人で24㍉程度ですが、近視が進んで2627㍉、中には30㍉を超えてしまう人もいます。こうなると『強度近視』の状態です。眼球がラグビーボールのような形になってしまうことで、血行が悪くなったり神経線維が引き伸ばされるなどして、4050歳になったときに眼底出血を引き起こします。これを繰り返していると、失明に至ってしまうのです」

多くの場合、近視は小学生から高校生までの間に急激に進行する。最終的に強度近視まで進んでしまうかどうかはわからないが、子供の頃にオルソ治療を始めて進行を3割抑制できれば、失明のリスクが高い強度近視まで悪化するケースを減らせる可能性がある。

文科省の調査では、平成28年に視力1・0未満の小学生は30・9%と過去最悪を記録している。それだけに、オルソの近視の進行を抑制する効果が期待されているのだ。「ただ、オルソを使用する際は適切な管理が必要です。レンズをしっかり洗浄することはもちろん、装用してメガゴロゴロしたら使用を中止し、就寝中に装着して8時間を超えたら必ず外さなければなりません。使用法を守らないと、角膜に傷がつき、重い感染症を患う危険があるのです」

オルソを始めるなら、コンタクトレンズの治療経験が豊富で、オルソに詳しい眼科専門医を選ぶことが大切だ。

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Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方