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2018年3月12日

9679:寝ている間に視力矯正:「オルソケラトロジー」の紹介記事

寝ている間に視力矯正

特殊コンタクト 未成年にも許可 ユニバーサルビュー 21年の利用者4万人を見込む

 

清澤のコメント:「オルソケラトロジー」の紹介記事です。今までの記事になかった具体的な数値が書き込まれています。日本コンタクトレンズ学会でも慎重処方ながら小児への処方を容認し、これから急速に普及することが期待されています。当医院でもユニバーサルビュー社のレンズを早くから採用してきました。当医院の担当者に数えてもらったところ、装用練習などまで行ったものが53名、このうち8名はレンズ処方決定に至らず。処方して一度オルソレンズ装用を開始した後に、眼鏡またはコンタクトレンズに変更した人が5人。残りの40人が現在も使用中です。累計5000人の使用者ということを見ますと、全国の患者の1%程度が当医院の患者さんということになります。

――記事の引用―――

寝ている間に特殊コンタクトレンズで視力を矯正する治療法「オルソケラトロジー」をめぐり、日本コンタクトレンズ学会が未成年の使用を認めた。ベンチャーのユニバーサルビュー(東京・千代田、鈴木太郎社長)は医師らに講座を開いて製品を説明している。同社では累計5000人の利用者がいるが、2021年に4万~5万人に増えるとみている。

学会はガイドラインでオルソ治療法の使用を20歳以上としていた。拘束力はないため子供に使われることもあったが、海外で普及していることや成長期の子供の頃から治療をすることで近視の進行を抑えられるとの学説を受け、改定を求める声が高まっていた。

学会は1712月、市販後の調査結果や大学での研究成果などを踏まえ「慎重処方」を条件に正式に未成年の使用をガイドラインで認めた。クイーンズアイクリニック(横浜市)の荒井宏幸院長はガイドライン改定を受け「未成年に処方をためらっていた医師も提供しやすくなる」と話す。

オルソ治療のコンタクトの製造販売承認を取得している企業は国内に4社しかない。ユニバーサルビュービューが市場の半数を握っているとみられる。

 

▼オルソケラトロジー近視や乱視の患者が角膜の形を矯正するハードコンタクトを装着して就寝し、日中の裸眼視力を回復させる治療法。朝起きてレンズを外しても角膜の形が維持されている間は裸眼で過ごせる。レンズには角膜の形を変化させるゾーンとレンズを安定させるゾーンの複数のカーブからなる。

 

全国でオルソの治療を提供する眼科施設は約500件で、同社の製品はうち300件で取り扱われている。

シードや眼科製品販売のニデック(愛知県蒲郡市、小沢素生社長)など代理店が医師向けに全国で講習会を開き、ユニバーサルビューが専門スタッフを派遣。技術や治療に関する知識を伝える。消費者にも子供や親向けの媒体を通して顧客との接点を増やす。

メニコンはオルソ治療用コンタクトのアルファコーポレーションを16年に買収した。アルファは中国で販売許可を持つ。日本では近視矯正の役割だが、中国や欧州では近視の進行を制御する効果をうたうことができる。子供の近視を予防するために使う需要がある。

ユニバーサルビューの橋本雅取締役最高執行責任者は「日本では利用者が約1
万人だが中国では約
80万人いる」と、海外にも目を向ける。17年から香港で販売を始め、順次、東南アジア諸国にも進出したい考え。東レがアジア各国の販売権を持ち、日本では総販売元となっている。

製造はメガネ店のオグラ(東京・千代田、小倉信典社長)グループに委託している。オルソ治療の費用は約35万円で保険は使えない。2~3年に1回、コンタクトの買い替えが必要になる。3か月に1回の定期検診が推奨されている。

文部科学省によると裸眼視力が1.0未満の小学生の割合は17年に32%と過去最高だった。中学生、高校生の割合も緩やかに上昇している。

荒井氏は使用にあたっての注意点として「成長期の子供は定期検査を必ず受けることが重要」と指摘する。角膜内皮細胞が減ってしまうと将来、緑内障や白内障など目の病気になった際、角膜が耐えられず手術ができなくなるからだという。

ユニバーサルビューは01年に設立され、産業革新機構や東レ、エムスリーなどが出資した。売上高は非公表。コンタクトから利用者の情報を収集する「スマートコンタクトレンズ」や近視や乱視、老視に関わらず1枚のレンズで矯正できる「ピンホールコンタクトレンズ」を開発している。(薬袋大輝 日本経済新聞2018.3.79ページ)

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方