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2017年10月9日

9258:日本コンタクトレンズ学会誌59巻1号到着

d0226273_11234786◎巻頭言 (児玉裕司先生):理事に定年制が導入され65歳以上の立候補ができなくなるそうです。会員数は1100人程度だそうです。

『コンタクトレンズ量販店が雨後の竹の子のように乱出してきた背景には、それまでの眼科医のコンタクトレンズに対する取り組み方の姿勢に問題があったのではないかと思うことがあります。』

表紙の絵や色は今号も変わってはいません。

◎シンポジウムでは

〇屋外活動と近視進行抑制(鳥居秀成:慶応大)

:約50年前からの世界的な近視人口の急増は遺伝因子の変化というよりも環境因子の変化が主因であるという考え方が妥当であり、複数の研究結果から主に近業時間の増加と屋外活動時間の減少が指摘されている。--一日2時間以上の屋外活動が近視進行抑制に重要であることがわかってきたが、現代社会において1日2時間以上の屋外活動ができる人は少ないと思われる。  屋外活動を構成する因子としては、運動、軸外収差、ビタミンDなどの可能性が挙げられているが未だ明らかでなくーー

図1:1950年ころの20歳の人口における近視率は30%、1990年以後ではそれが80%になっている。

清澤のコメント:香港、台湾、シンガポール、そして韓国とも、此の50年で20%だったものが80%にも増えていたとは、上の図は非常に驚く内容です。

〇オルソケラトロジーの角膜生理学(中村葉:京都府医大、四条烏丸眼科小室クリニック)

開瞼時と閉瞼時における酸素分圧には大きな違いがある。閉瞼時は通常であっても酸素不足により上皮浮腫による角膜肥厚が生じる。ーー酸素分圧の低い閉瞼時に使用するオルソケラトロジーレンズ(OKレンズ)の規格は現在酸素透過率(Dk/L)40以上ーー。規格を満たせば、就寝時装用していても起床後外すことによって角膜の形状は元に戻るーー。角膜上皮障害が認められ15%前後の出現率の報告が多い。内皮細胞現象の報告はない。角膜上皮障害に涙液交換不全、レンズの汚れなど悪条件が重なることによって生じる感染症報告がいくつか出ている。装用者への教育が大切。

清澤のコメント:朝レンズを外し忘れても、視力は外した日と同等に出ているから、装用時間が逸脱して長くならぬように外し忘れがないようによく注意しておくことが必要です。もし、朝に外し忘れて外出したら、いったん帰宅してでもOKレンズは外す必要があることを教えておくことが必要と感じたことがあります。

◎コンタクトレンズバトルロイヤルサードステージ 第47回 治療用コンタクトレンズ

清澤のコメント:角膜の傷が深く痛みが強い様なケースでは、私も短期間を心がけながら摩擦からの角膜保護と痛みの改善を目指して使い捨てレンズを使うことがあります。各論者は必ずしも翌日見ることができないからかと思いますが、メダリストプラス、エアオプティクス、JJアキビューなど1週間以上使えるものを様々に使われているようです。抗生剤点眼の併用も必要でしょう。

(これは、用事にはとても参考になる記事です。)

多くの論者が集合して一度に戦うという意味でのバトルロイヤルなのでしょうが、今やプロレスも退潮で、この単語を聞くことも無くなっています。くくりとして「プロレス用語」を使うのに違和感のない人はもう60歳歳以上だけなのではないでしょうか?

◎こんにちはCL外来 第58回 ひぐち眼科の巻(樋口裕彦 先生)

病棟医で一年だけですがお世話になった相模原市の北里大学でわたくしの数年後で研修された方なので、近親感をもって「常に考えながら診療しなさい」という石川哲先生の教えの話も読ませていただきました。いきなりローカルな話題で恐縮ですが、吉祥寺で私も並んだことのある有名なメンチカツの店のお近くだそうです。眼科もCLでも激戦区のようです。円錐角膜を200例も対象にしているからでしょうか、ガス透過性ハードコンタクトレンズ(RGPCL)が約3分の1だそうですから、相当に多い印象です。(ちなみに、私は特にハードレンズご希望の場合には近隣の扱い医院に紹介しています。)トライアルレンズも最小必要品種数しか置いていないわたくしなぞとは違って、広範においていらっしゃるようです。

非常に参考にすべきと感じた点は、『「視力は〇〇、角膜にキズはなく、結膜もきれいです。フィッティングにも問題はありませんし、装用時間にも無理はないと思います。ケア内容も大丈夫です。ですから今は問題ありません」というようにチェック項目と所見をご説明し、現時点で大丈夫と判断した根拠をご説明します』、とのこと。『「変わりないですね?」「大丈夫ですね?」の一言だけでは患者さんはネット購入に走ってしまうかもしれません。』:との事、』ごもっともです。


Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方