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2016年10月13日

8221:【眼精疲労】老眼を我慢せず眼鏡は眼科で処方してもらう:記事紹介

無題【眼精疲労】老眼を我慢せず眼鏡は眼科で処方してもらう

一般の方々に向けた眼科医清澤のコメントから:

 眼精疲労の原因の多くを占めるのが目に合っていない眼鏡であることに反論する人は少ないでしょう。長い歴史が培った「優れた眼鏡処方の技」は一朝一夕で体得できるものではありません。

 決して強すぎる近視眼鏡は作らない。強すぎる乱視であればその乱視を弱めにする。乱視を削れば球面の強さはそれを補うように変える。左右差が強すぎる場合には左右のバランスを考えて片方を弱める。隠れた斜視がある場合には適切なプリズムを加える。瞳孔間距離は遠用と近用で変える。遠近両用は使用者の作業環境によってフレームやレンズデザインを選ぶ。時には瞳孔間距離をわざとずらしてプリズム効果を狙う。などなど、眼鏡処方の技は実に深いものがあり、眼科で処方するにしても満足のいく処方箋を書くのは容易ではありません。

 眼鏡店の技術が一様に劣るわけではないのですが、患者さんが購入先として選びたがる様な、最近急激に販売量を伸ばしてきたばかりの眼鏡量販店では、まだまだ社員教育が追い付いていないところも多いと感ずることはしばしばです。

 眼科医が眼鏡店の上げ足を取っていても仕方ないのですけれど、眼鏡を利用する人の側から医療機器の一環として捉えるというよりも、販売する側に立って工業製品として捉え、店舗での販売量や(実はあまり重要ではないような)付加価値を増すことによって、企業利益の極大化を図ろうという過剰に積極的な販売姿勢はよろしくはありません。

 もちろん、患者さんが見難いと感ずるときには、ドライアイ、緑内障、白内障、加齢黄斑変性など眼固有の疾患もすべてをはじめから考えてみることは絶対に必要です。 

 そういう意味で、井上賢治先生が「メガネ処方は眼科医で」とアピールをする訳ですが、なかなかその声は十分には社会に浸透できてはいないのも現実のようです。眼科医も常に、一層眼科医としての診断技術と眼鏡処方の腕の両方を磨かねばならぬ所以です。

2016年10月12日の日刊ゲンダイ記事の引用紹介です。

 --引用--
『 ひどく目が疲れて、目の奥が痛くなるなどの症状が表れる「眼精疲労」。その痛みを取るいい方法はないか。井上眼科病院(東京・御茶ノ水)の井上賢治院長が言う。

「目の疲れによる痛みは、目のピントを合わせる筋肉の緊張が続くことで起こります。ですからパソコン作業などは適度に休憩を取り、パソコンとの距離よりも遠いところを見て目の筋肉をゆるめてやる。目に蒸しタオルや温めるアイマスクを当てて、血流をよくすることも対策になります」

 ただし、眼精疲労の原因は、目の酷使だけとは限らない。背景に、近視、遠視、乱視、老視があり、眼鏡やコンタクトレンズで正しく矯正されていなければ目に負担がかかり、眼精疲労が起こりやすくなる。

「特に、これまで眼鏡を必要としてこなかった遠視の人は要注意です。遠視の人は近視の人よりも早く老視になりやすい。しかし、眼鏡に抵抗感を持つ人が多く、本当は老眼鏡が必要なのに眼鏡をかけずに見えにくいのを我慢して眼精疲労になるケースが多いのです」

“眼鏡が合っていない”ことも眼精疲労の原因だ。一般的に眼鏡を作るとき、85%の人は直接、眼鏡店に行って眼鏡を作っているとされる。その場合、少しくらい矯正が合っていなくても、若ければ自分の目の調節力で対応できるが、中高年となるとそうはいかない。目の調節力が衰え、せっかくの眼鏡がかえって目の負担になるのだ。

「何をもって“眼鏡が合っているか”は、その人の仕事や生活内容によって違ってきます。たとえば、パソコン作業が多いのか、車の運転が多いのかなど。しかし、実際はじっくり時間をかけずに眼鏡を作る傾向があり、眼鏡をかけた直後はよく見えるので納得します。しかし、数カ月たって過矯正によって眼精疲労の症状が表れてくる場合があるのです」

 眼鏡を作るなら、眼科でいくつかの検査をした上で、視力の補正だけでなく、生活スタイルに合わせた屈折調整の矯正をすることが大切。併せて、目に他の病気が隠れていないかを確認することも重要になる。

涙の分泌量が減る「ドライアイ」も眼精疲労の原因になるという。

「目が乾くようなら、市販薬であれば防腐剤の入っていない人工涙液をさすのがいいでしょう。ドライアイには、眼科ではヒアルロン酸入り点眼薬や涙の分泌を促す点眼薬なども処方します」

 目にいいとされるサプリメントはいくつかあるが、気の持ちようで効く人には効くようだ。』

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方