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2016年9月22日

8155:「めがねコンタクトレンズQ&A」:「健康教室」の清澤担当記事です。

(この記事は記事工事中です)
2016年10月1日 健康教室10月号「めがねコンタクトレンズQ&A」Q13-Q18 PP.27-30

〇コンタクトレンズはどのような流れで処方されるか?
まず通常の眼科診察として、視力測定(屈折値測定)と角膜曲率半径の測定、細隙灯検査、それに眼底の観察が行われます。この検査ではまず、コンタクトレンズの装用に適した目であるかどうかが判断されます。その際患者さんの年齢も考慮され、あまり若い患者さんなどコンタクトレンズの扱いを自分で安全に行えない恐れがある場合には処方はなされません。次にその屈折値、角膜曲率半径の測定値に基づいて、ベースカーブ、度数の検討をし、患者さんが希望する種類のコンタクトレンズを決めます。種類も色々ありますので、患者さんのライフスタイルにあわせたコンタクトレンズを選ぶ事が重要です。次にそのトライアルレンズを実際に乗せてみて、レンズの近視が強すぎないか弱すぎないかなどの検討をします。乱視が強い方は乱視用のコンタクトレンズ、また老視の方には遠近両用コンタクトレンズなどが選択される場合もあります。最後に行うのがコンタクトレンズの脱着練習です。初めてコンタクトレンズを使用する方は、一人で付け外しが出来るようになるまでは処方はなされません。取扱事項を十分に理解し、医師が問題ないと判断を下したら、コンタクトレンズの処方箋が作成されます。処方後は、異常がない場合でも少なくとも3ヶ月ごとの定期検査を受けることが望ましいです。定期検査では痛み、異物感、乾燥感など自覚症状が出ていないか、視力に変化がないかなど検査をします。必要に応じて追加矯正、また装用時間や使用方法に誤りがないか確認し、指導を行います。

〇コンタクトレンズは何歳から使えますか?また、コンタクトレンズに向かない人はいますか?
 コンタクトレンズを処方するときに最も重要なことは、コンタクトレンズが使いにくい日にはいつでも眼鏡に戻る覚悟が必要なことです。コンタクトレンズか眼鏡かではなくて、眼鏡とコンタクトレンズの併用で行くのか?それとも眼鏡だけで行くのか?という選択であることを自覚して頂かなくてはなりません。
眼鏡が球技などをする場合には邪魔になることもありますので、そのような場合にはコンタクトレンズが選ばれることもあります。しかし小学校の高学年程度までには処方しない方が無難では無いかと考えています。未成年の方に処方する場合は、親御さんにもコンタクトレンズについて十分に理解して頂く必要があります。
 コンタクトレンズは目に直接のせる高度管理医療機器です。洗浄や消毒、装用時間の管理が出来ないなど面倒くさがる性格の方には向いていません。取扱方法、装用時間を正しく守ることが重要です。また、目の疾患を抱えている方には基本的にあまり向いていません。角膜の表面が不整で、コンタクトレンズの角膜上での座りが悪い場合などではコンタクトレンズは使いにくいです。また、コンタクトレンズの特性上、ドライアイが強いような場合にも使えない可能性があります。角膜感染症や角膜に傷がある場合にもコンタクトレンズの使用は中止が必要です。無理にコンタクトレンズを装用してしまうと、疾患を悪化させるだけでなく、失明に繋がる重大な障害が残ってしまう場合もありますので、使用は中止してください。

〇コンタクトレンズによる目の病気にはどんなものがありますか?
 まず角膜のカーブとレンズのカーブが合わなかったり、ドライアイでレンズを無理して使うと角膜に細かい傷がついて痛みを訴えたり、充血したりすることがあります。それでも使い続けると血管が角膜に侵入して白く曇ることが起きます。さらに、角膜に無理を掛けることが進めば角膜表面にできた傷から角膜に細菌が付き、角膜に潰瘍ができる場合があります。緑膿菌などの普通の細菌でも角膜潰瘍は起きますが、そのほかに枯草菌やアカントアメーバという植物に近いアメーバや、真菌(カビ)が原因でコンタクトレンズユーザーに角膜感染症がみられることもあります。

〇コンタクトレンズの正しいケアを教えてください。
 まず1日使い捨てコンタクトレンズではその試用期間の1日を守ることが重要です。1日物についてはいったん眼表面から外したら再び目に戻してはいけません。短時間の装用でも再使用してはいけません。2週間頻回交換コンタクトレンズであれば、2週間の使用期限を、1カ月頻回交換コンタクトレンズであれば30日の有効期限をお守りください。従来型コンタクトレンズの場合、ハードレンズは2~3年、ソフトレンズは1~2年で作り変えが必要です。
 次に毎日のレンズのお手入れですが、2週間ないし1カ月の頻回交換コンタクトレンズでは消毒という作業が必要です。この消毒液にはマルチパーパスソリューソン(MPS)と呼ばれる薬液と、活性酸素を出す過酸化水素タイプが代表的です。MPSはコンタクトレンズを手のひらにのせ、液を数滴たらし、両面を各20秒ほど指でこすり洗いをします。残留物が取り除かれるまで十分に液ですすぎ、レンズケースに液を浸し、4時間以上放置しておけば消毒完了です。このこすり洗いを怠ると、汚れが落ち切らないままレンズケース内で菌が増殖し、眼障害の原因となります。もう一方の過酸化水素タイプは、専用のレンズホルダーにコンタクトレンズをセットし、液体を注ぎます。6時間以上放置することで消毒と中和が自動的に行われます。手間はかかりませんが、うっかり中和前の消毒液が付いたまま装用して、過酸化水素液が目に触れてしまうと、ヒリヒリと刺すような痛みが生じるので、取扱いには注意が必要です。
 また、コンタクトレンズを入れておくケースは毎日使ううちに、汚れが付着してしまう場合がありますので、汚れる前に定期的に交換するようにして下さい。

〇コンタクトレンズを付けているときに目薬を付けてはいけませんか?
 公式見解はノーですが、ベンザルコニウムという保存料を含まないものなどでは使用可能なものがあります。良くないといわれる理由は①目的の薬剤や保存料がレンズに吸着して濃縮され、レンズの材質に影響してレンズの柔らかさや形状を変える。②濃縮によって点眼薬の濃度が期待される値よりも濃くなる場合がある。などが考えられます。またドラックストアでも多くの種類のコンタクトレンズ用の目薬がありますが、使い切りでない目薬を開封後、何カ月も使う事は薬液が汚染されている恐れがあります。使用するのであれば用法、容量通りに使い切って下さい。

○コンタクトレンズが眼の裏側に行くことがありますか?
(実演写真撮影:わざとずらして結膜上にその端が見える状態を撮影する)
 眼球の周りには結膜という組織が有って、それには瞼側にある眼瞼結膜と、眼球の表面を覆う眼球結膜があります。上瞼の裏や下瞼の裏には袋状のくぼみがあって、そちらに向かってコンタクトレンズがずれてしまうことがあります。正面から見ると角膜上にレンズは無く、視力も矯正されていないのに、なんとなく違和感があるという事でコンタクトレンズがずれてしまった時には気が付くはずです。眼科医を訪ねて外してもらうのが理想的ですが、夜間などではそうできないことも有るでしょう。
 そのような場合、コンタクトレンズを自分で使い慣れている家族などに手伝ってもらい、レンズがずれて挟まっていると思う方向とは反対に眼球を向けて頂いて、更に瞼を少し持ち上げてみるとレンズの端が見えることがあります。それでコンタクトレンズのある場所が分かれば、入れるときと同じ要領で角膜中央にレンズを押し戻してやれば、いつもの様に外すことが可能です。 裏側にずれてしまった、取れないのではないか、と慌ててしまう方もいるかと思いますが、この目の周囲の構造を理解しておけば、安心してコンタクトレンズを使用して頂けるかと思います。
 また、コンタクトレンズがずれる原因は、裏表逆、目が乾燥している、コンタクトレンズに汚れや傷がついている、などが挙げられます。装用前のコンタクトレンズに異常がないかチェックするのもレンズによる障害やレンズのずれを防ぐポイントになります。ずれたまま放置してしまうと、炎症を引き起こす恐れがあるので、気づいた時点で早めに対処することが大切です。

参考画像
※コンタクトレンズ上方にずれた状態

※瞼をあげた状態(コンタクトレンズの位置が確認出来ます)

2016.8.8提出

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方