お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2016年8月22日

8065:そろそろ気になってくる老眼。(昭和40年男増刊から):著者インタビュー記事採録

1eb4e4ee1c682daf98bc5529eed7d62cそろそろ気になってくる老眼。(112ページから)

雑誌「昭和40年男」①

雑誌「昭和40年男」②

その1 老視

そろそろ気になってくる老眼

我々、昭和40年男にとって、眼の話題といえばやはり老眼だろう。同僚同士で「もう始まった?」「いや、まだだけどさあ…」なんて会話をしている人もいるのでは?
しかし老眼のメカニズムや正しい対処法については意外と知られていない。
ここでは基本的な眼の構造と老眼の基礎について学ぶ

(図をクリックして拡大すると本文も読めます。)

 もしかすると、そろそろ視力の衰えを感じ始めている方も増えてきているのではないだろうか。まだ老眼鏡の使用まではいかないものの、眼鏡やコンタクトをすると手元が危うい、、、という人もいることだろう。

◎老眼とは眼の調節力が衰える現象

「40代半ばになると、そろそろ目の〝調整力の低下〞を自覚し始める人が増えてくるんですよ」
 そう語るのは、東京医科歯科大学の臨床教授で清澤眼科医院の清澤源弘院長である。この眼の調節力とはどういうことだろうか。
「ここで言う調節力とはピントを合わせる能力という意味ですね。顔から何㎝の場所までピントをあわせることができるかを表すディオプトリー(D)という単位がありまして、たとえば10㎝まで近づけられる人なら100÷10㎝=10Dとなります。眼の調節力は13歳くらいから年齢を重ねるごとにどんどん落ちていくのですが、10歳の平均は12Dです。それが30歳では8D、40歳では4Dとなり、50歳では6分の1の2Dとなります。つまり、40台半ばは3D前後で、実は調節力が3D以下になるとそのことを自覚するようになってきます。なぜなら普通の人が本や新聞を読む距離はだいたい33㎝前後だからです(100÷33㎝≒3)。これが〝老眼〞です」
 近くが見えなくなるのが老眼。いわゆる視力の低下で遠くが見えなくなるのとはまったく異なることがよくわかる。遠くを見ることのできるメガネをかけている人が、それとは別に老眼鏡の必要を感じ始めるのが45歳前後というわけだ。しかし、それにしてもなぜ、調節力が低下してしまうのだろうか。それを理解するためには、眼のつくりを知っておく必要がある。
「眼球の奥側には視神経線維が張り巡らされた網膜という組織があります。ここで光を感じ取っているわけですが、入ってきた光がちょうど網膜上で焦点を結ぶように、光を屈折させるレンズの役割を果たしているのが、水晶体です。水晶体は透明で弾力のある組織で、これを毛様体と呼ばれる筋肉によって厚みを変化させ、光の屈折量を調節するしくみです。ところが、加齢によって水晶体や毛様体は弾力を失って硬くなってゆき、徐々に光の屈折を調節できる範囲が小さくなっていく。これが老眼の原因なのです」

◎老眼を治療することはできるか

 なるほど。弾力がなくなって硬化してしまうというのは、まさしく加齢の証拠という感じがするが、老眼を予防したり治療する手立てはあるのだろうか。
「対処法としては、老眼鏡をかけましょうということくらいですね。ただし、ごく一部に、近くを見る訓練をすると老眼になりにくいということを提唱している人がいます。歩く訓練を毎日すれば、筋肉は劣化しないだろうと。だから毎日遠くと近くを交互に見る訓練を繰り返していれば、老眼になる頻度が減るんじゃないかと。ただ、現在のところ、学説としてはあまり受け入れられていません」
 レーシックを初めとする、角膜に手を加える手術もあるが。
「レーシックは近視を矯正して遠くがみえるようにするものであって、老眼対策としては効果がありません。逆に老眼の人はレーシックによって近くがより見難くなる場合もあります。また、施術直後はよくても年齢とともに老眼は進みますから、より早く老眼を自覚しまうこともありえるでしょう。角膜に何らかの手を加える手術は他にもありますが、患者さんがどうしてもというなら、自己責任で判断することを条件に紹介はしますが、あえて患者さんに勧めることはしない、というのが私のスタンスです。もし私の家族が受けたいと言っても絶対に許しません。なぜなら、術後の不満を施術した施設で真剣に取り合ってはもらえず、いくつもの眼科医を渡り歩いて僕のところに来たという〝レーシック難民〞を何人も見ているからなんです」
まだ保険診療でないということを理解し、リスクをよく把握した上で、自己責任で臨む必要があるようだ。おとなしく老眼鏡を用意するのが無難かもしれない。

■老眼の最新治療術① アキュフォーカス
アメリカのアキュフォーカス社で開発され、09年より日本でも導入されている手術。カメラレーシックとも呼ばれる。角膜にレーザーで小さなポケットを作り、ドーナツ状のプレートを埋め込む。これによって目の中にはプレート中央の穴からのみ光が入ってくることになり、ピンホール効果でピントが合いやすくなる。角膜を削ることもなく、不具合があればリングを取り出せば元通りになるため、安全性も高いと謳われているが、一方で光の量が少なくなるので暗く感じることもあるという。最新治療のため施術数が少なく、リスクへの不安がネックか。料金は片目で30~50万円ほどだ。
(注:この手術を清澤が是認しているわけではありません。)

(清澤注:この記事の全文を引用しているわけではありません。原文は雑誌980円を取り寄せてご覧になっていただければ嬉しいです。
アマゾンにおけるこの雑誌の掲載ページはこちら。

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方