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2014年8月6日

5689 「カラーコンタクトレンズ障害を解剖する」

「眼科医の処方」法制化を――カラーCLによる眼障害問題:という記事がネットに出ていますので採録させていただきます。フォーサム2014東京(7月4~6日)の合同シンポジウム「カラーコンタクトレンズ障害を解剖する」の中で日本コンタクトレンズ学会常任理事の渡邉潔氏が行った講演内容です。その要点は以下の通りです。

1)患者の8割が購入時に未受診。
2)4割が未成年,9割が10~20歳代。
3)素材は9割が旧世代のHEMA。
4)眼科医は「叱らず,受け入れて」
:ということで当医院は了解して叱らずに受け入れます。

ーーー引用開始 (⇒出典http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1407/1407047.htmlにリンク)ーーー

患者の8割が購入時に未受診

 おしゃれ目的のカラーコンタクトレンズ(CL)が,若年女性の間で広く使用されている。レンズの性状の問題や不適切な使用が原因となり,角膜潰瘍などの重篤な眼障害を起こす場合もある。日本コンタクトレンズ学会常任理事の渡邉潔氏(大阪市・ワタナベ眼科院長)は,同学会が行ったカラーCLによる眼障害の実態調査で,患者の約8割が購入時に眼科医を受診していなかったことなどから,眼科医の処方に基づく販売の義務を法制化する必要性を訴えた。眼科関連4学会が合同で開催したフォーサム2014東京(7月4~6日)の合同シンポジウム「カラーコンタクトレンズ障害を解剖する」(第51回日本眼感染症学会・第57回日本コンタクトレンズ学会総会)で報告された。

4割が未成年,9割が10~20歳代

 視力補正を目的としない度なしカラーCLは,長く法規制のない時代が続いた。その間,眼障害の患者が多数発生した。そこで,日本コンタクトレンズ学会などが厚生労働省に働きかけ,2009年11月から高度管理医療機器として扱われることになった。さらに,2011年2月からは,薬事法で認可されたものだけが販売可能になった。しかし,その後も眼障害は発生している。

 渡邉氏によると,同学会は2012年に,同学会会員などの眼科医約1,000人を対象としたアンケートを実施した。すると,カラーCLによる眼障害の患者が7~9月の3カ月で395例報告された。大阪府,愛知県,東京都など,都会の施設からの報告が多かった。性別は97.7%が女性。年齢は13~55歳で,平均22.2歳。5歳刻みで見ると,15~19歳の割合が最も高く40.5%。10~14歳の2.0%と合わせ,未成年者が42.5%を占めた。約9割が10歳代または20歳代だった。

素材は9割がHEMA

 カラーCLの素材が判明したのは127例(32.2%)。その約4分の3に当たる97例の素材は,非イオン性で低含水性のヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)だった。HEMAは,1970年前後に第1世代のソフトCLに用いられていた素材。米食品医薬品局(FDA)の分類でグループI(非イオン性低含水率)とされる。近年は,韓国製や台湾製のカラーCLで用いられることが多い。素材が不明であった患者も,ほとんどがHEMAと推測されることから,渡邉氏は「患者の約9割はHEMAを素材としたカラーCLによる障害だろう」と指摘した。

1407047_fig1
 レンズ度数の有無は,あり41.0%,なし43.3%,不明15.7%。15歳以下に限ると,75.0%が度数なしだった。購入先は,通販が52.6%と最も多く,以下,雑貨店・大型ディスカウントショップ28.4%,量販店9.6%などで,眼科での購入(眼科施設に隣接した販売店)は5.1%にとどまった。15歳以下に限ると,不明を除く全例(95.0%)が通販または雑貨店・大型ディスカウントショップだった(図1)。
1407047_fig2購入時の眼科受診は,80.3%が行っていなかった。15歳以下に限ると,不明を除く全例(95.0%)が受診していなかった(図2)。

眼科医は「叱らず,受け入れて」

 こうした結果を受け,渡邉氏は,同学会から国民に向け「眼科に受診していただきたい」と提言した。また,厚労省には「性能に問題のあるカラーCL(表面に凹凸,低酸素透過率,使用サイクルが長い)に対して慎重な審査をしていただきたい」と要請。その上で,CL処方せんに基づいた販売義務の法制化を求めた。さらに,眼科医に対しては「(安易な購入や不適切な使用が原因であったとしても)患者を叱らず,受け入れて診察していただきたい」「グループIのカラーCLのフィッティングは高含水レンズとは異なることを念頭に置いて診察していただきたい」と呼びかけた。

(医学ライター・高橋 義彦)

Categorised in: コンタクトレンズ・眼鏡処方