お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2021年3月24日

12726:Smart Eye Cameraでアレルギー性結膜疾患の評価が既存機器と同等に可能と証明:-機能性証明に関する臨床論文公開:記事紹介

Smart Eye Cameraでアレルギー性結膜疾患の評価が既存機器と同等に可能と証明:-機能性証明に関する臨床論文がDiagnosticsにて公開

清澤のコメント:慶応大学発のベンチャーがスマートフォンを使った光学機械を開発し、結膜疾患に対する有効性の研究成果を論文にしたそうです。このほか前房隅角の評価などにも利用が進められているようで注目されます。

  ―――プレスリリースの要点採録―――

2021.3.22 経済プレスリリースPRTIMES 株式会社OUI発表

 慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 ウイインク(株式会社OUI)は、自社で開発した iPhone に取り付けて眼科診察を可能にするアタッチメント型医療機器 Smart Eye Camera (以下SEC)の機能性試験に関する臨床論文が、査読付き英文雑誌であるDiagnosticsにて公開されたことをお知らせする。これにより、アレルギー性結膜疾患の評価に関し、既存機器と同等の信頼性がある結果が得られることが証明された。

【論文の詳細】 Yazu H et al. Clinical Observation of Allergic Conjunctival Diseases with Portable and Recordable Slit-Lamp Device Diagnostics 2021, 11(3), 535.

【今回の論文について】

 眼科の診察を可能にする iPhone アタッチメント型医療機器 Smart Eye Camera をゼロから開発し、約1年半で完成させた。iPhoneのカメラと光源を利用した眼科診療機器は本邦初であり、動物実験の結果及びヒトの眼を使用した臨床研究の結果にて、既存の細隙灯顕微鏡と同等の性能があることが証明されている。今回の臨床研究ではアレルギー性結膜疾患の評価においても、既存機器と同等の信頼性がある診断結果が得られることが証明された。

 今回の臨床研究では、アレルギー性結膜疾患と診断された日本人 (11-51才) 17名の眼(32眼)を対象に、従来の医療機器(固定式の細隙灯顕微鏡)とSECで診察を行い、10項目に及ぶアレルギー性結膜疾患の臨床所見の評価を行った。結果として、2つの医療機器で評価した臨床所見の各スコアは有意に相関し、また両機器間での高い再現性が示された。なお、スマートフォンを使用した同様の研究で、アレルギー性結膜疾患の評価を行なった論文は世界初。

d64389-8-490964-5

図1. (a) Smart Eye Camera (b) 従来の固定式細隙灯顕微鏡

 アレルギー性結膜疾患の罹患率は世界中で増加しております。本邦ではその有病率が48.6%と約2人に1人が罹患していると報告されている。本研究成果によってポータブル医療機器であるSECを使用することで従来の固定式細隙灯顕微鏡が装備されていない地域 (開発途上国、離島などの僻地、災害時)や、非眼科医による眼科診療の診断補助に貢献できる可能性が示唆された。また、SECはスマートフォンのアタッチメントであるため遠隔地であっても遠隔診療が可能であり、さらに画像の集積によって、診断補助人工知能開発の可能性も示唆された。

 SECの詳細はこちら: https://www.ouiinc.jp/product/

 ※1 SECの性能試験

 1. 前房深度と隅角評価の性能試験 (臨床試験):https://www.mdpi.com/1424-8220/21/4/1436

 2. 白内障評価の性能試験 (臨床試験)https://www.mdpi.com/2075-4418/10/8/576

 3. ドライアイ表現型評価の性能試験 (動物試験)https://journals.plos.org/plosone/article/comments?id=10.1371/journal.pone.0215130

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)