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2020年6月12日

11979:結膜下出血とは hyposphagma

清澤のコメント:しばしば患者さんがびっくりして来院する原因である結膜下出血をおさらいしてみましょう。以前の解説ページにもリンクしておきます。(2020.6.17 加筆)

結膜下出血 ( hyposphagma  ’bloodshot eye’ )は、眼の白目のあたりに現れるくっきりした出血を示す 眼科用語です 。 結膜下出血は急性に目が真っ赤になった状態として印象づけられ、隣接する角膜には関与せず、 テノン膜と結膜の間の空間に血が貯まります。 出血自体は一般的に無痛であり、視力低下はきたしません。

結膜下出血は、一般にはほぼ問題ない物ですが、稀に深刻な病気の症状である可能性もあります。 出血の原因として考えられるのは

  • 激しいくしゃみや咳、例えば 百日咳など
  • 物を持ち上げる、押す、分娩、嘔吐、または胸腔内圧をあげる力みなど運動による静脈圧の上昇。たとえば、うつ血症候群による静脈圧の増加。 法医学的レベルの窒息など。
  • 重度の高血圧 ( 動脈性高血圧 )および血管疾患( 動脈硬化 )
  • 出血傾向の増加、例えば 血液凝固性亢進または薬による凝固阻害
  • 目または頭部の外傷
  • 屈折異常を矯正するための眼科手術( レーシックなど )
  • ウイルスによる急性感染性結膜炎( 急性出血性結膜炎 )
  • レプトスピラ症などの出血症状を伴う感染症

鑑別診断は、結膜下出血と結膜炎を区別することです。 付随する怪我や異物がない場合は、結膜下出血の治療は必要ありません。入浴時に温湿布で温めると約10〜14日後に出血跡は減少し、再吸収されるためです。

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)