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2019年9月19日

11096:アジマイシンいよいよ発売

いよいよアジスロマイシン点眼液(アジマイシン®1%)が発売されました。(黒キャップ、微白色粘性、残量が見える)

会社からのリリース情報しか見られない中で、有田玲子先生がLime研究会のページに「1%アジスロマイシン点眼液への期待」としてこの薬剤への詳しい情報として期待を6月に記載しておいでです。

その記事の要点抜粋:

1%アジスロマイシン点眼液(商品名アジマイシン点眼液1%、千寿製薬)の製造販売承認。

マクロライド系抗生物質点眼剤で日本では結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎に適応が認められた点眼剤。

眼瞼への移行性、滞留性が大変高い薬剤で、マイボーム腺機能不全(≒後部眼瞼炎)の治療にも論文で有効性が報告されている。

その作用機序としては抗菌薬としての効果だけではなく、アジスロマイシンがもつ強い抗炎症作用だといわれる。さらに、”アジスロマイシンは直接、マイボーム腺の上皮細胞に作用し、マイボーム腺脂の分泌を促進する”ことが証明されている。

1日2回の点眼を2日間、その後1日1回を5日間(結膜炎)、1日2回の点眼を2日間、その後1日1回を12日間(眼瞼炎、麦粒腫、涙膿炎)と用法もかなり特徴的。

日本以外では、眼瞼炎への処方はOff-labelだが、日本では世界で初めて、千寿製薬の努力で、眼瞼炎の適応もとれている。

 

清澤の調査追記:

アジスロマイシン:作用機序と臨床応用への関連性(要点抜粋)

Pharmacol Ther. 2014 ;143:225-45. Azithromycin: mechanisms of action and their relevance for clinical applications パーナムMJ他

要旨;アジスロマイシンは、細菌のタンパク質合成、クオラムセンシングを阻害し、バイオフィルムの形成を減らすマクロライド系抗生物質です。細胞、特に食細胞に効果的に蓄積し、急速な血漿クリアランスと広範な組織分布に反映されるように、感染部位に高濃度で送達されます。アジスロマイシンは、呼吸器、泌尿生殖器、皮膚およびその他の細菌感染症に適応されます。リン脂質およびErk1 / 2との相互作用を含む、免疫および上皮細胞に対するアジスロマイシンの最初の刺激効果に続いて、転写因子AP-1、NFκB、炎症性サイトカインおよびムチン放出の変調が続きます。細胞機能の遅延抑制効果および高リソソーム蓄積は、タンパク質および細胞内脂質輸送の破壊、表面受容体発現の調節、マクロファージ表現型および自食作用を伴います。これらの後の変化は、アジスロマイシンの多くの免疫調節効果の根底にあります。―――アジスロマイシンの長期投与は、細菌耐性の増加の可能性とバランスをとる必要があります。アジスロマイシンは安全性に関して非常に優れた記録を持っています。

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