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2019年7月7日

10885:片目の白目がベタッと赤い:結膜下出血とは

気になる結膜下出血:私の医院には結膜下出血の患者さんが毎週1人は来院します。その時に必ずお渡しするのが慶応の前教授小口教授が監修され参天製薬瀬薬が作成したこのパンフレット

(https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/hyposphagma/20962.jsp)です。概要をおさらいしてみます。私の印象に残っているものとしては、血液凝固を止める薬を使っていた方に特に重症の結膜下出血を見たことが有ります。当ブログに以前記載した詳しい記事にリンク(https://www.kiyosawa.or.jp/uncategorized/35802.html

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気になる結膜下出血:結膜下出血に関する原因、症状、治療。また結膜下出血の患者さんへのワンポイントアドバイスも紹介しています。

結膜下出血が起きるのは下の図の結膜の内でも眼球の表面を覆う眼球結膜。そこに刷毛で書いたように鮮紅色の出血がはっきり見えます。

結膜下出血とは、結膜下の小さい血管が破れて出血したもので、白目部分がべったりと赤く染まります。多少、目がごろごろすることが有りますが、強い痛みなどはありません。

原因はさまざまで、くしゃみ・せき、過飲酒、月経、水中メガネの絞め過ぎなどでも出血します。結膜下の出血では、眼球内部に血液が入ることはなく視力の低下の心配もありません。

出血は、1~2週間ほどで自然に吸収されることが多いのですが、強いものでは2~3カ月ぐらいかかります。いずれにしても自然に吸収されますので、ほとんどの場合心配はいりません。

結膜下出血の症状

結膜に存在する大小の血管が破れて、結膜の下に出血が広がります。小さな点状のものから、斑状、時に眼球結膜全体を覆う広範なものもあります。また、重症では盛り上がった血腫をつくることもあります。

自覚症状:通常の出血ではほとんど痛みやかゆみ、目やになどの症状は伴いません。また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりすることもありません。万一、これらの症状を伴う場合は、別の疾患です。

症状の経過:ふつう1~2週間で自然に吸収されてきれいな白目に戻ります。時間はかかりますが、出血は吸収されますので原則的に心配はいりません。眼外傷などの後で、長引くようでしたら深く切れているかもしれないので、すぐに眼科医を受診しましょう。

出血と充血のちがい:これが最も重大な点。出血は血管が破れて血液が出たもので、血管の走行がみえません。一方、目の充血は細い血管が拡張した状態をいいます。表層だけなら結膜炎、もう少し深い層なら上強膜炎。何れもそれなりの治療が必要です。それが充血で、血管の拡張ならば、血管収縮剤を使うと赤みが少なくなります。

結膜下出血の治療

出血自体は、軽度であれば10日前後で自然吸収され白目に戻るため、別段の治療の必要はありません。また、出血が止まっても赤目が広範で長引いているひどい場合は、吸収促進のために血栓溶解剤などを使うこともあります。

しかし、次のような場合は原因疾患の治療が必要です。まず、眼科医に診察してもらい指導をうけましょう。

①      眼外傷を受けた場合;鋭利なものや金属片などで眼外傷を受けたり、ボールや転倒などで眼球の最も弱い部分が外傷を受けたときなど(穿孔性眼外傷)は緊急の治療が必要です。外傷の後、結膜下出血が長引く場合は、必ず精密検査を受けて下さい。

②      痛みやかゆみ、目やにを伴う場合:急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎などに起こった結膜下出血の場合は、痛みや目やに、涙が増えるなどの他の自覚症状があります。眼科の診察を受け、他の人に移さないよう十分注意して下さい。

③      ひんぱんに繰り返す場合;繰り返し結膜下出血が起こる人では、以下の疾患の疑いがあります。採血などを行って異常がないかどうか調べましょう。動脈硬化、高血圧、糖尿病、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)、腎炎。なお、結膜下出血を繰り返す方にはしばしば結膜弛緩症がみられます。

④      熱を伴う場合;マラリア、猩紅熱、ジフテリア、コレラ、発疹チフス、インフルエンザ、麻疹などでも結膜下出血がみられることが有ります。(日本にいる普通の患者さんではまずないですよね。)原因疾患の治療を最優先して下さい。

⑤      原因不明のもの:誘因がはっきりしないことも多いですが、いくつかの誘因を挙げておきますと、くしゃみ・せき、過飲酒、月経、水中メガネの絞め過ぎなどです。

良くお話するのは、蒸しタオルで温めると吸収が促進できるということです。まあ、7日かかるところが4日で白くなるという程度ですが。

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)