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2019年1月28日

10424:眼科と皮膚科が連携したアトピー性皮膚炎治療を目指して 田中暁生先生を聞きました

眼アレルギー診療の流儀と極意 Part 3

1月27日にこの講演会を聞いてきました

清澤のコメント:アトピー性皮膚炎の治療はステロイドを避けて成果を上げるのは無理であって、ステロイドをしっかり使って症状の寛解をまず目指す。炎症が治まった状態を維持しタルク値を下げれば、安定する。併用するタクロリムスの使い方がポイントらしい。

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後藤(東京医大)全体的挨拶:今年の花粉症は長期化するが昨年ほどではないとの予測もある。アトピー関連の医療がドラスチックに変化している。本日はその話を聞く。

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第1部:眼科と皮膚科が連携したアトピー性皮膚炎治療を目指して 田中暁生 (広島大皮膚科)

 新しい抗体製剤が出ている。小学校の友人にアトピーの子がいた。多くのアトピーは年齢とともに軽くなる。20年で、病態理解が変わり、それに基づきまず寛解状態に持ち込む。2006年には①原因を探す、②スキンケア,③薬剤治療であったが、2012年に新しいガイドラインが出た。1)治療のゴールを説明し、2)患者教育を行う ①寛解導入療法(ステロイド、タクロリムス)、2)寛解維持療法、3)エクロスポリン(?)加など。

♯プロアクティブ療法:ステロイドやタリムスを使うが正常な皮膚にはなっておらず、炎症が反復している。プロアクティブ療法ではよくなってもステロイドを塗り続ける。アトピー性皮膚炎ではまず炎症制御が大切。重症=難治ではない。表層浸潤と炎症動態をコントロールし、軽快から寛解に持ち込み、体質改善を図る

TARC(タルクというケモカイン)が高い(450以上)と湿疹が出やすい。

薬をきちんと塗ってないなら、顔は中程度の、体には超強度のステロイドを処方する。

♯赤ちゃんでは塗って見せる:出す薬の強さではなく、実際に塗っているかどうかが要点。全体を覆って幕を作るように、広く厚く塗る。Finger tip unitごとに掌に広げて背中に(幅30センチ上下15センチ位に)移す。

♯一年かけてタルク値200以下に持ち込む。

ステップ1、かゆみと炎症を抑える

ステップ2、ぶり返させない

ステップ3、スキンケア

♯アトピーの合併症とステロイドの副作用がある

合併症は眼瞼皮膚炎、角結膜炎、円錐角膜、白内障、網膜剥離。副作用には白内障と緑内障がある。

♯治療の実際:全体として湿疹をなくす。特に逃避が重要。眼瞼では周りまで塗ろう(タクロリムスも加えて) 

頭と体にステロイド軟膏、体はタクロリムス軟膏

小児では小児科から成人での皮膚科への連絡がつながっていないことも問題である。

注:抗体療法について

アトピー性皮膚炎初の抗体医薬が薬価収載【薬価収載】|Web医事新報|日本医事新報社

「デュピクセント皮下注」(一般名:デュピルマブ〈遺伝子組換え〉)は、アトピー性皮膚炎では国内初の抗体医薬。アトピー性皮膚炎の病態で重要な役割を担うインターロイキン(IL)-4とIL-13のシグナル伝達を阻害する。通常、成人には初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)