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2018年5月21日

9874:アレルギー性結膜炎の有病率は48.7%

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アレルギー性結膜炎の有病率は48.7%。20年ぶりの全国規模調査で明らかに

 20180521 16:20  

清澤のコメント:まとめると、アレルギー性結膜炎の有病率は48.7%と全身性を含むアレルギー性疾患の中で最も多い。アレルギー性結膜炎を病型別に見ると、スギ・ヒノキ花粉による季節性が37.4%と最も多く、通年性は14.0%であったアトピー性角結膜炎(AKC)の有病率は5.3。(図は別のスライド集https://www.slideshare.net/swornimgyawali/allergic-conjunctivitis-35576201から借用)季節性アレルギー性結膜炎の好発地域は中部、首都圏、四国季節性アレルギー性結膜炎の有病率と有意な関連を示した因子は、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、地域要因、とのこと。:アレルギー性結膜炎が多いのはアンケート対象が眼科医だったからで有ろう。

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わが国ではアレルギー性結膜炎患者が年々増加しているが、日本眼科医会アレルギー眼疾患調査研究班による199395年の疫学調査以降は全国規模の調査が行われておらず、現在の有病率は分かってない。鳥取大学病院眼科准教授の宮崎大氏らは3,000人を対象としたインターネット調査を実施、その結果を第122回日本眼科学会(41922日)で報告した。

季節性アレルギー性結膜炎と花粉飛散量との関連は認めず

今回の調査は、全国の眼科医を対象にインターネットを用いて住所(県単位)や年齢、アレルギー性結膜疾患ならびに他のアレルギー疾患の有無、コンタクトレンズ使用と点眼治療の有無を聞くという方法で行われた(複数回答可)。回答数は家族を含め3,004で、そのデータを県別人口・眼科医数・年齢で重み付けし、有限母集団で修正した有病率を算出。さらに多変量線形回帰モデルにより解析を行い、背景因子との関連性を検討した。

その結果、アレルギー性結膜炎の有病率は48.7%と全身性を含むアレルギー性疾患の中で最も多く、次いでアレルギー性鼻炎(36.5%)、アトピー性皮膚炎(7.0%)、喘息(5.8%)が続いた。アレルギー性結膜炎を病型別に見ると、スギ・ヒノキ花粉による季節性が37.4%と最も多く、通年性は14.0%であった。今回の調査で初めて明らかにされたアトピー性角結膜炎(AKC)の有病率は5.3であった(図)。

図.アレルギー性結膜炎の病型別有病率

季節性アレルギー性結膜炎の好発地域は中部、首都圏、四国で、花粉飛散量が多い地域とは一致していなかった。季節性アレルギー性結膜炎の有病率と有意な関連を示した因子は、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、地域要因で、AKCでも同様であった。また、AKCの有病率の分布は59歳と2029歳にピークのある二峰性を示すことが初めて明らかになった。

  宮崎氏は「今回の調査により、アレルギー疾患ではアレルギー性結膜炎の有病率が最も高いことが明らかになった。ただし、調査対象が眼科医であるため、軽度であっても結膜炎の症状を見逃さなかった可能性がある」と述べた。

(野田優子)

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)