お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2018年2月14日

9600:~スギ花粉症治療のコツ~ 高村悦子先生:聴講印象録です

top_mainVisual_02Urban Eye Allergy Seminar 2018.2.13 庭のホテル東京

 

『今からでも間に合うアレルギー性結膜炎の治療 ~スギ花粉症治療のコツ~』

東京女子医大 眼科学教室 臨床教授 高村悦子先生

 

清澤の聴講コメント:アレルギー性結膜炎に関連した広範な話題を解りやすく聞かせていただきました。抗アレルギー薬については、インバースアゴニストでもあり十分に強い効果を示すアレジオンが勧められていました。また、石垣状の増殖を伴う様な難治例には免疫抑制剤点眼が良いそうです。私も人から習って、タリムスを使っていますが、おおむねそれで落ち着かないケースには出会っていません。

 

 

前半は「抗アレルギー点眼薬」について、

◎アレジオンはインバースアゴニストである

・初期療法をこのアレジオンですれば、H1受容体の数が減る。それは、アレルギーの感受性が減らせるという事。

〇コンタクト装用者ではコンタクトレンズで眼表面がこすられる。

・かゆければコンタクトレンズ装用は基本的に中止だが、もし使わせるなら、レンズをワンデーものにして、防腐剤なしの人工涙液とともに使わせる。

・抗アレルギー薬も併用するのが良いだろう。今は、アレジオンから防腐剤が除かれており、コンタクトレンズも併用できる。

・コンタクトレンズ使用にするにしても、上に防塵目的で眼鏡をかけた方が良い。

・ゴーグルなら眼鏡よりも猶よいが、通常の眼鏡を上に掛けるだけで、目に入る花粉数は半減できる。

・花粉は上から落下して目に飛入するから、上の隙間の狭い眼鏡がより良い。

・つばのついた野球帽も有効。

・帰宅後人口涙液で目を洗わせよう。例えばソフトサンティア5ml(参天製薬)

・市販薬:これは処方箋が不要なものである。これは後発薬とは別の概念であり、許可される成分の種類は少なくて、防腐剤添加も多く、血管収縮薬や付け心地を追及した危険な添加物なども含まれていて、眼科医としては許容しがたい。

 

後半:春期カタルとアトピー性角結膜炎について。

アトピーは男児に多い。目が痛い、目が明けられない、学校へも行けない不登校も起こす。

上眼瞼結膜が活性化した好酸球によって石垣状乳頭増殖を起こす。輪部には輪部堤防状隆起を来す。

RASTではハウスダストや、スギなどに反応している。

アトピーでは上眼瞼結膜をフルオで染めた時に乳頭間の溝が見やすくなる。

角膜はSPKだが、角膜一面に染まり、落屑様のSPKも見られる。さらには、シールド潰瘍と、プラークも形成する。

治療には①(アレジオンなどの)抗アレルギー薬、②(リンデロンなどの)ステロイド、③免疫抑制点眼剤を用いることが出来る。これにはシクロスポリンが成分のパピロックミニとタリムスがある。

効果の強いタリムスの方が使われることは多い。

ステロイド抵抗性のケースにも有効。

結膜炎に左右さがあることもある。

従来だと2週間のフルメトロン点眼で乳頭を減らしていた様なケースにもタリムスが有効である。

これに対しパピロックミニ(シクロスポリン)点眼は、トランタス斑に使える。

ステロイドと免疫抑制点眼液ならステロイドを先に切る。例えば免疫抑制剤は6月後に中止する。タリムスの方が効果も強い。

眼瞼ヘルペスが出た場合などでは、タリムスを中止する。

 

◎学校生活では?学校生活管理表とは?

土埃で症状が悪化するから、外から戻ったら顔を拭き、眼を洗おう。

プールは、角膜障害が無ければ何であるが、ゴーグルの併用を進める。

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)