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2018年2月10日

9592:スギ花粉症シーズンにおける点眼治療の注意点:聴講印象録

葛南地区耳鼻科・眼科勉強会


Ⅰ「スギ花粉症シーズンにおける点眼治療の注意点」順天堂浦安眼科 海老原伸行教授

  1. 疫学 199816.2%、200826.5%と増加。有病率は10から50歳代が30%と高い。治療には直接費と間接費合計で3000億かかり、点眼薬で400億。耳科患者の90%が眼症状を持つ。

  2. 診断:眼の症状はかゆみ、充血、眼脂。他覚的症状は、充血、浮腫、濾胞。物理的刺激で浮腫を生ず。結膜作家標本では好酸球は20%しか出ない。IgGでは60%。 

  3. 治療:抗アレルギー点眼薬には肥満細胞の膜安定化薬とH1ブロッカーがある。インタールはかゆみに効き、リザベンは線維化したものに効く。中世のアレジオンやパタノールは沁みず、インタールやザジテンは沁みる。健康な結膜にBAKは悪くないが、ドライアイ、多剤併用者、CL使用者、接触皮膚炎のある人では使用がむつかしい。BAKを使うと涙液中のムチンやグリコカリックスが損なわれ、ゴブレット細胞が減る。

  4. 初期療法

  5. 眼圧:点眼、皮膚塗布、内服、点鼻スプレーのいずれでも眼圧は上がる。39歳ならが夏上昇で弱い反応が70%、中間の反応が30%に見られる。だから、子供へのステロイドはリスキー。だからステロイド使用には眼科への紹介が必要。また、眼圧コントロールのついている緑内障ではステロイドでコントロールが乱れることがあり、要注意。

 

Ⅱ、アレルギー性鼻炎を中心とした鼻科疾患の話:順天堂浦安:塩沢晃人

  1. 鼻の働き:①呼吸、②加湿、③除塵、④生体防御、⑤嗅覚、⑥呼吸抵抗

    アデノイドは6歳で最大であり、鼻づまりの原因になる。アレルギー性鼻炎はⅠ型アレルギーで有って、くしゃみ、鼻水、鼻つまりが3症状。

  1. 抗ヒスタミン薬

  2. レーザー治療:アルゴン・プラズマ・レーザー。

  3. 手術:①鼻中隔矯正術、②粘膜下下鼻甲介骨切除術。(くしゃみや鼻閉に手術が効き生活の質は良くなるが、痒みには効かない。)③後鼻神経切除

  4. 減感作療法。スギはシダトレンを2週間かけて増やして、以後サポート。ダニ用もある。SLIT(注射)とSCIT(舌下)がある。舌下療法は4年継続が良い。

別の話題として「眼窩骨膜下膿瘍」の紹介があった。

眼科医清澤のコメント:耳鼻科としてのアレルギー性鼻炎治療の構造が動画を含めたご講演で把握できました。

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)