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2017年11月20日

9365:Demodex感染患者のマイボーム腺機能障害と角膜炎との相関

清澤のコメント:先日も顔ダニとドライアイの関連を論じましたが、(⇒記事)こちらはイギリスで最も権威ある雑誌の記事です。ご紹介いたします。疑われる患者さんに清潔操作を指導することはできますが、実際にこの感染を顕微鏡で確かめるのは容易ではないでしょう。(以後その顕微鏡での検査法なども調べて、追加記事を考えましょう。ご期待ください)

  --論文内容 抄出--

9365: Demodex brevis感染の若年患者におけるマイボーム腺機能障害と角膜炎との有意な相関; Liang L、Liu Y、Ding X、Ke H、Chen C、Tseng S;英国眼科学会(BJO)(2017年10月)出典:Br J Ophthalmol


目的:視力低下を示す若年患者におけるマイボーム腺機能不全(MGD)と角膜炎との間の臨床的特徴および相関を報告する。

方法:眼科的症状を伴う35歳未満の60人の患者の観察的症例シリーズ。その診断は、Demodex folliculorumおよび脱毛睫毛の顕微鏡観察に基づくものである。角膜炎およびMGDの重篤度は、それぞれ個人を同定できないようにして、写真撮影およびマイボグラフィーによって評価された。

結果:上瞼のマイボーム腺が下瞼よりも多く消失していた54/60例(90%)の患者で、MGDが検出された(p <0.001)。眼瞼結膜炎および様々な角膜病変が、それぞれ47/60(78.3%)および39/60(65%)の患者に認められた。合計120眼のうち、53例(44.2%)の眼に正常な角膜が観察され、表層の点状角膜炎または角膜炎は17例(14.2%)に認められた。50例(41.7%)では角膜間質への浸潤が認められた。単変量解析と多変量解析の両方で、マイボーム腺喪失の重症度は、より高い顔ダニ(D.ブレビス)数およびより重度の角膜炎(すべてp <0.05)と有意に相関することが示された。角膜炎および眼瞼結膜炎の迅速な解決は、ダニを殺すための眼瞼洗浄(リッドスクラブ)を受けた48人の患者において、ダニ(Demodex)数の有意な減少を伴った。

結論:顔ダニ(D.ブレビス)によって特に誘発された眼の不全症候群の若年患者では、MGDと角膜炎との間に有意な相関がある。


Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

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