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2012年3月30日

3191 結膜嚢腫の処置についての記事が出ていました

清澤のコメント:これも読まれることの多い記事です。2018年9月で第2位187回でした。2012年3月初稿です。2018年10月再投稿。見かけが似たものでも粘液腫という病理が出たものも有ります。外注検査は高いですが、手術で取ったら病理検査は必要です。

北海道新聞のページに結膜嚢腫の処置についての記事が出ていました。結膜の下に水がたまって丸く膨らんだもの、あるいはうねうねとした透明なリンパ管が透けて見えるようなものと形も様々です。
球結膜の上皮を含んだシスト

孤立性で大きくて直径が3ミリ程度であれば点眼麻酔をして、細隙灯の下で注射針を用いた小切開をしますが、さて再発もなくはなさそうであるし、どの項目で保険請求しようか?としばし処置に迷うものです。

リンパ管を巻き込んだ結膜嚢胞
笹本先生は的確にこの対応を述べておいでです。悪性リンパ腫も鑑別診断だそうです。サーモンパッチと呼ばれる結膜下に肉芽状に出たものなら見たことが有りますが、私はシスト状のものは未だ見たことが有りません。

—記事の引用—-

結膜嚢腫 完治のため手術で除去を (2012/03/28)
Q.35歳女性

2年前に左目の白目に水ぶくれができ「結膜嚢腫(のうしゅ)」と診断されました。目薬と眼軟こうでよくなりましたが、2カ月後に再発。「切らないと治らない」と言われましたが、術後に視力が悪くなる可能性があるとも聞きました。切除後に再発しないかどうかも不安です。切った方がよいでしょうか?

<回答> 笹本洋一さん ささもと眼科クリニック(札幌市北区)

鏡で白目の部分をよく見ると、表面が白いゼリーのような薄い膜に覆われていることが分かります。これが結膜です。結膜に炎症が起こると、充血したり腫れたりします。

結膜嚢腫《嚢胞(のうほう)ともいう》は結膜表面の組織がけがや手術などで結膜の中に入り込み、増殖して、透明な液体がたまった良性腫瘍です。リンパ管や副涙腺が詰まってできることもあります。炎症を起こすと充血し、気づきやすくなります。

治療は、点眼薬や眼軟こうで炎症を抑え、針で水を抜きますが、しばしば再発します。完治のためには、袋状になった嚢腫を手術で取り除かなくてはなりません。嚢腫が小さければ、小さく切って嚢腫ごと引き抜きます。大きければ、切開部分も大きくなり、縫合が必要となります。嚢腫を摘出せずに切開して広げる方法もあります。

嚢腫の一部が残ると再発する可能性がありますが、手術で視力が下がることはほとんどありません。良性腫瘍なので、手術しない選択もあります。

結膜嚢腫によく似た腫瘍に悪性リンパ腫があります。非常にまれですが、悪性腫瘍なので放射線治療や化学療法が必要です。ゼラチンの固まりのような不規則な盛り上がりがあり、結膜嚢腫と見分けがつけにくいので、心配なら眼科専門医に診てもらいましょう。

Categorised in: 結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)