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2019年4月1日

10601:「自分が医師だったら」を考える自立型クラークを目指す:クリニックBAMBOO:記事紹介

(Coming soon この図は3月号です)

先駆者は此処が違う!!生産性を高めるあの診療所の医療クラーク活用術

例3 眼科 神経眼科外来

「自分が医師だったら」を考える自立型クラークを目指す

清澤眼科医院(東京都江東区) 清澤源弘 院長

医療クラークの力を最大限に引き出すポイント

・「やらされる」ではなく、自ら行動できるようにする

・皆に声かけをし、コミュニケーションをとるようにする

・クラークリーダーが中心となり、マンツーマンの教育体制を敷く

多岐にわたる仕事で診療の効率化を図る

開業から間もなく15年を迎える清澤眼科医院は、 一般限科のほかに専門性の高い神経限科の特殊外来を開設している。医師の数は、清澤源弘院長と大学からの非常勤を含め14人、視能訓練士や看護師が6人、医療クラークは9人を配している。・

同院の医療クラークの仕事は多岐にわたる。基本的には事務職だが、カルテの入力補助(レセプト業務)、受付、会計、診察室への案内の診療補佐から、患者への目薬などの説明補助も担当する。

業務はシフト制で午前と午後に分かれる。主に受付2人、会計2人、案内補助1人、入力補助1〜2人といった体制を組んでいるが、受付が混雑する9時や、会計が集中する10時30分などは、それぞれがフレキシブルに対応する形をとっている。

月の外来患者が2500人を超える同院では、診療を効率化するため、清澤院長と非常勤医による2〜3診体制を敷いている。最初に清澤院長が患者に対応し、診察や説明に時間を要すると判断した場合は、非常勤医に続きを任せるといった具合だ。この体制により、医師2人で1時間に20人までの患者を診察することができる。この診察を可能にしているのが医療クラークの働きだ。

同院では、医療クラークを、清澤院長と、もう1人の非常勤医が診察する傍らに配置。医療クラークはレセコンに、診療内容や薬の種類、請求項目、採血の有無、次回予約日などを入力する。医師は、カルテの作成、採血やMRIなどの指示を行い、予約は医療クラークが行うといった流れをとっている。

診察終了時には会計計算まで終わるため、医師もスムーズに次の患者へと移れるうえに、患者にとっても診察室を出てすぐに診察代が支払える″スピード会計〃が可能となっている。

常に考え行動することで医師の右腕となる

開業当時から医療クラークを導入している同院。「右腕となる人が欲しいと思っていたので、クラークの導入は開業前から決めていました」と清澤院長。診察の効率化を図り、クラークの配置や診察の動線も院長が考案した。

清澤院長が医療クラークを含め、全スタッフに日頃から伝えているのは、「あなたが医者だったらどの薬を出すのか」ということ。患者と接するなかで、自分で考え、医師に意見を持ってきて欲しいという。たとえば、患者から「白内障の目薬が欲しい」と要望された場合、ただそれを医師に伝えるのではなく、自ら患者の情報を引き出し、「今日は自内障の目薬が2本と、緑内障の目薬は残っているはずなので緑内障は1本です」と、具体的に医師に伝えるまでになって欲しいという。実際、視力検査の際に患者から情報を聞き、その内容をカルテに添付した結果、医師の診察がスムーズになった。

そのため、クラークには眼科領域における代表的な疾患の症状や検査についての専門知識が求められる。そこで同院では定期的に勉強会を開催。教育に関しては特別な体制は敷いていないとのことだが、クラークリーダーが中心となり、新人にはマンツーマンで研修を行っている。

コミュニケーシヨンを重視し働きやすい環境づくりに努める

同院に在籍する9人の医療クラークは、12年目のベテランから未経験者までさまざま。そんなクラークたちをまとめているのが入職5年目の本間ゆかりさんだ。医療事務歴11年の経歴を持つ本間さんは、これまで、内科、小児科、整形、皮膚科の医療事務を経験し、前職は総合病院で眼科を担当していた。 一通りの業務は経験していたため、入職後は戸惑いもなかった。「新人の頃は先輩に就き、体験しながら業務を覚えていきました。1つ苦労したのが、特殊外来の神経眼科です。初めての科日でしたし、先生によって対応の仕方が違いますので、適応するのに時間がかかりました」と話す。

今後の課題は、クラークの仕事の割り振り方だという。驚くことに、同院では入力作業に関するマニュアルはあるが、業務全体に関するものがないという。「4月から新人が入ってきますので、働きやすいよう、マニュアルを今、作成しようと考えています。また、声掛けをしながら、コミュニケーションを多くとるようにし、皆が働きやすい環境をつくっていきたいです」と本間さん。〃自ら考え行動する〃清澤院長の願いが浸透してきている証である。

Categorised in: 清澤眼科医院通信