お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2018年6月15日

9941:PFデラミ容器について:のお話を伺いました。

PFデラミ容器について:のお話を伺いました。

 

20180615123745清澤眼科医院でも、ステロイド点眼薬であるリンベタPF(ベタメサゾンリン酸エステルナトリウム)や、緑内障治療薬のβ遮断薬であるブロキレートPF(カルテオロール:ミケランに相当するもの)などのPF容器に入った点眼薬を使うことが有ることから、本日は日本点眼薬の担当者Hさんを迎えてそのお話を伺いました。

無題PFとは防腐剤を含まない(preservative free)の意味。特徴はきめ細かいフィルター(穴が直径0.22ミクロン)を使っている。使用開始前にこのフィルターを濡らさないため、インナープラグが装着されている。このボトルは2層ボトルで有り、中のボトルだけが排出された薬液分だけ縮み、空気は内ボトルには入らない構造。

この構造のために、未開封ボトルを使用開始するにはインナープラグの開栓操作が必要。それには強く一回抑える必要があります。

外層を外して、キャップは閉めたまま強く一回押せば、インナープラグは外れるが、その様子は外からは見えない。ただし、それ以後ですと瓶を押したときに薬液が出始めます。

現在、点眼液に使われる防腐剤は、6割がベンザルコニウム塩化物、3割がパラベン類、1割にクロロブタノールが用いられている。ベンザルコニウム塩化物は抗菌力が強く、境面活性作用で細胞膜の透過性を高めるというメリットと、眼表面への細胞毒性、過敏症やアレルギー、それにコンタクトレンズへの吸着などのデメリットがある。緑内障点眼薬を使用した人749眼中の382眼(51.0%)にSPK(瀰漫性表層角膜症)がみられたと言う。

緑内障薬の脱BAC化としては、①通常0.02%の所を0.01%にするなどの減BAC化、②その他の防腐剤を使う脱BAC(ラタノプロストニッテン、トラバタンズ、デュオトラバ、アイファガンなどの例)、③防腐剤無添加(緑内障については6種の日点のPF製品)などの方法がある。

防腐剤無添加ラタノプロスト点眼薬の眼圧下降効果と安全性(井上賢治ほか、新しい眼科2011)が参考文献。

 

PF製剤は14種類があるそうですので、今後もその用途は広がってゆくことでしょう。

Categorised in: 清澤眼科医院通信