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2018年2月26日

9637:介護保険主治医研修会を聞いてきました。

介護保険主治医研修会(平成29年度介護保険主治医研修会、2月23日江東高齢者医療センター)に参加してきました。おもなお話は介護保険の主治医意見書を書く場合に注意すべき点の説明でした。

眼科医にはまず必要のない知識ですが、数年前に江東区の介護保険審査委員をさせていただいたときには、稚拙な意見書にてこずった覚えがあるところです。介護保険の意見書は具体的に介護にどのような手間がかかるかを書いてある必要があり、例えば「ガン末期」という言葉にも定義があります。

記載する医師はそのコツに従って書かないといけません。例えば、全盲で有っても、介護保険の立場で言えば、「それは身体障害者認定で有って、介護保険の支払い対象ではない」ということもあります。

区の医師会の役員の先生が、「大学病院などで専門的に病気を見ている先生は無理してこれを書こうとしないで、風邪などで掛かりつけているこれを書くことになれている開業医に書くことを依頼してほしい。」と話しておられたのが印象的でした。

 

◎これだけは知っておきたい主治医意見書記入のポイント(東京都医師会のパンフレットから)

住所は入所中なら自宅でなくそちらの施設を記載。

主治医として意見書が介護サービス計画作成に利用されること⇒当然同意にチェックする。

主治医意見書にはスタンプを使ってもさらに自著を要します。印鑑は不要です。

他科併診療は不明ならなしにチェックする

 

1、疾病に関する意見

  1. 日常活動の低下などを、引き起こしている要因から具体的に記載。

  2. 投薬は、睡眠、排泄、などに関与するものは投薬法や見守りの必要性もきさい。

  3. 医学的専門用語は避ける。

 

2、特別な医療は:

作成日から過去14日で看護の度合いの評価目的

 

3、心身の状態に関する意見

(3)平成21年度から調査員の調査項目から幻視・幻聴、暴言、暴行、火の不始末、不潔行為、異食行動が除外された。主治医意見が重要になっている。

(5)身体の状態:利き腕は介護の資料で必要。伸長と体重も介護の手間の参考になる。平成21年から調査員調査項目から拘縮、褥瘡、皮膚疾患が除外された。主治医意見が重要。

 

4、生活機能とサービスに関する意見

4)サービス利用による生活機能の維持:現在から3-6か月サービスを利用した時の見通し。

 

5、特記すべき事項

一次判定ソフトがかいていされ、2次判定での変更には固有の「介護の手間」の具体的情報を。特に具体的記載が必要。

 

◎浅川先生の挙げた個別のポイントは以下のとおり

 

介護保険1号申請は65歳以上が対象。介護保険2号申請ができるのは筋委縮性側索硬化症、初老期における認知症、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、脳血管障害、パーキンソン病、ガン(末期)など16疾患のみ。しかも加齢に伴ったものでなくてはならない。(術後脳梗塞などは適応外)

 

不安定の定義は:「脳卒中や心疾患外傷等の急性期や慢性疾患急性増悪期で心身の状態が不安定で、医療系サービス等の利用を優先すべきもの」あるいは「末期の悪性新生物や進行性疾患(神経難病等)により、急速に状態の不可逆的な悪化が見込まれるもの」つまり、「6か月後には再判定が必要」と考えられる状況を介護保険上の「不安定」と定義している。

 

3)生活機能低下の直接の原因となっている傷病または特定疾病の経過および投薬内容を含む医療内容

ポイントは「介護の手間」を具体的に書いてほしい。

認知も不安定も取れなければ、要支援2にしかならない。

(この辺りは、特に重要なのですが、私は委員を終了してすでに忘れてしまいました。)

 

3、心身の状態に関する意見(1):認知症高齢者の日常生活自立度は「介護保険特有のルール」で認知症はⅡa以上。(2)の認知症の中核症状と乖離がないようにすることが大切。

癌で急に悪化する可能性があれば、急変時に対応しやすくする為に、それを予め記載すべきだそうです。

Categorised in: 清澤眼科医院通信