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2016年7月27日

7989:今日の眼科外来の話題:

7989:今日の眼科外来の話題から:

 当医院には様々な専門を持った先生と、若いレジデントが大学から手伝いに来てくれています。そんな研修医が今日から交代になりました。という訳で、今日は私の横に座って私の診察の概要を暫く一緒に見ていただきました。強度近視の眼底の特徴とか、フルオで染めたドライアイ角膜の細隙灯でのチェックポイントとか、眼瞼痙攣の自己評価質問表の使いかたとか、石原式色覚検査表で少し間違う人の扱い等々が話題になりました。

 今月も最終週に入って、ややまったりとした緩い外来が続いています。時間に余裕が出来ると、つい説明に深入りしてしまい、患者さんに自分が進めたい治療を頑固に説いてしまいがち。そこは、網膜に穴が有っても、光凝固という選択肢を示して、それを希望しますか?という程度のアプローチの方が押しつけがましくなくて良いのかもしれません。

 私は、後で相方の先生方にカルテを開いて見てもらうため、一冊の大学ノートを用意しています。アベリノ角膜変性だとか、流行性角結膜炎の上皮下混濁だとか、ちょっと写真を見せたいような症例が有るとカルテ番号と病名をメモしておいて、外来終了後にちょっと付き合ってもらって議論をするためです。

 今年は、EKC後の角膜上皮下混濁には結構手を焼いています。OCTで角膜を丁寧に撮ると、この斑状の上皮下混濁がそれなりに写ります。一つの話に出来る程の数は持って居ませんが。

 今日の先生は、臨床眼科学会にトルネード・レチノパチ―の症例を出すのだそうです。そこで調べたら、私のブログ記事にたどり着いたのだそうです。もう6年も前の記事で、私もすっかり忘れていました。

『1090 シビレエイ黄班症?(魚雷黄班症?torpedo maculopathy)って何だ?
魚雷網膜症
トルペード黄班症って聞いたことがありますか?
私は初耳でしたすが、イギリス眼科雑誌(BJO)の最新号に、以前はトルペード黄班症とも呼ばれるという珍しい片眼の黄斑の外側に見られる病変が報告されています。孤立性低色素性母斑(solitary hypopigmented nevus)傍黄斑脈絡膜欠損(Paramacular coloboma)も同じもののようです。

その写真も上の物がネット(http://www.snof.org/maladies/maculopathie_torpille.html)で探せました。トキソプラズマでもないがと言いながら見たことがあるような病変ですね。

シビレエイそこでtorpedo を調べてみると魚雷とか水雷という意味のほかにシビレエイという意味がありました。これで納得です。砂の中に潜っていて、餌の魚が近づくと放電してとらえるらしい。網膜の下に隠れた卵型の病巣にぴったりです。(以下続く)

清澤のコメント:トルピードは魚雷なのか?それともシビレエイなのか?形としてはシビレエイではないかと思うのですが? 博識の方が居たらお教えください。単なる私の思い過ごしかもしれません。

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ーーー引用開始ーーーー
トルペード黄斑症Torpedo Maculopathy;
Golchet PR, Jampol LM, Mathura JR, Daily MJ
; イギリス眼科学雑誌British Journal of Ophthalmology (BJO) (Oct 2009)
(⇒元記事にリンク )

Categorised in: 清澤眼科医院通信