清澤のコメント:今日は眼科AIの実際に近い話が多く聞けました。AIはあらかじめ指示されたバスケットに病気を分類するが、用意されてない設問には全く答えられない。少なくも日本では、診断に伴う責任はすべて担当医が負う。日本ではAI診療に使える眼科画像診断装置は普及しているが、臨床診療よりもむしろ健康診断的な利用が進められているもようです。眼科学会の指導的な先生方が、AI礼賛ばかりでなく健全な日本での眼……
マイボーム腺梗塞・マイボーム腺炎とは:初めから医師の観察でマイボーム腺に異常が見られる場合と、患者が眼周囲に不快感を訴えてよく見たらそれがマイボーム腺機能異常(マイボーム腺炎、マイボーム腺梗塞)であったという場合があります。 マイボーム腺梗塞 いわゆるマイボーム腺梗塞とは: 睫毛の生え際の内側に並んでいる、涙の蒸発を防ぐ為に油性の分泌物を出し涙の表面に油分を加える小さな……
清澤のコメント:昨日「素潜り漁師マサル」さんが島に一軒家を借りてそこに住む準備をするという動画で、古い壁を壊してくぎを抜き、抜けなくなった破損釘はグラインダーで切断するという場面を見ました。最初は防護眼鏡を使ってなかったので危ないなーと思っていましたら、次のシーンでサングラスを防御用に使い始めていらしたので、良かったと思いました。いま私のところに来る角膜鉄片異物はこのグラインダー作業の人……
清澤のコメント:久しぶりに周辺部角膜潰瘍を疑う患者さんを拝見しました。そこで再度、周辺部角膜潰瘍を下記文献を中心に調べなおしてみました。https://webeye.ophth.uiowa.edu/eyeforum/cases/249-corneal-marginal-ulcer.htmこの疾患であるとすれば、眼瞼やマイボーム腺にブドウ球菌感染症が有り、そこからの菌体毒素に対する免疫現象で角膜上……
清澤のコメント;以前からある方法の他に抗生剤の使用と機会を使う新しい方法の紹介がなされていました。今後IPLとリピフローの新しい機械が普及してくるかもしれません。 マイボーム腺はドイツの内科医ハインリッヒマイボームが発見した。 マイボーム腺は眼瞼の皮膚側にある皮脂腺。涙液蒸発の抑制などの働きがある。 マイボーム腺機能不全の定義と診断基準が作られている。 分泌低下型(原発性……
清澤のコメント:自著記事です。ご覧ください。 日刊ゲンダイ ヘルスケア 2020/11/06 09:34© 日刊ゲンダイ ヘルスケア 脂質異常症は自覚症状がない 年を重ねると体にさまざまな変化が表れる。肌はシミが増えて潤いが失われ、膝や腰が痛くなる。目も例外ではない。老眼で近くが見えづらくなるだけでなく、目の角膜の周りに白い弧状の曇りが表れてくる。しか……
清澤のコメント:アルコン ビジョンケア ウェブセミナーで糸川 貴之 先生(東邦大学大森医療センター)が紹介された「眼の表面の湿り具合は、角膜のTRPM8依存性の低温熱受容体によって調節されている」というAndrés Parra他の論文の要旨を採録してみます。マスクから漏れる暖かい呼気による角膜表面温度が涙液の分泌を減らすという話で引用されていました。気流が蒸散の増加で眼表面乾燥を引き起こすという……
老人性白内障手術とドライアイ ムコスタ点眼液の白内障周術期における有用性を記載した井上眼科井上康先生の監修された上記のパンフレットを紹介されました。 それを見ると、白内障手術に伴う眼表面の侵襲がドライアイを新たに発症させることもありそうです。しかし、術前から存在していたドライアイが、手術を契機に表面化するケースの方が多いと井上先生は考えています。ドライアイによる、視機能への影……
清澤のコメント:みんなの眼科教室 教えて清澤先生のネットへ限定掲載が再開されました。 12日付記事は、「涙液層の安定がなければ視力はあっても見え方は悪くなる。」実用視力という言葉まで説明したかったのですが、そこはやむを得ず割愛しました。このページ末尾をご覧下さい。コロナ騒動などもあって、日刊ゲンダイの紙面繁忙のため、この記事も紙面には反映されておりません。 ◎お知らせ:本日から当医院でのP……
Frontiers in Dry Eyeという冊子が届けられました。その中にはヒアルロン酸ナトリウム(ヒアレイン)のOTC化によるドライアイ診療の変化という座談会が掲載されています。(Frontiers in Dry Eye Vol.15 8-15) ヒアレインのOTC(over the counter)化が進められており、今後ドライアイ診療は変化していく可能性がある。 ドラ……