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2020年10月21日

12376:喫煙・飲酒・紫外線…「白内障のリスクを高める」医師が解説:記事抄出紹介



清澤のコメント:私の家族に白内障手術を必要とする人が発生し、妹弟の手引きで先ずは片眼が無事治療できたと聞きました。そこで、今日は白内障治療について一般向けにまとめられた総説的な解説記事を引用紹介します。全体的に良くまとまっていますので抄出して採録させていただきましょう。

誰に相談してどの時期に手術を受けるかを決めるのに良い相手と時期は、患者さんの置かれた状況に依るでしょう。この筆者は手術を実際にしている医療機関を受診することを勧めています。私はそれに反対ではありませんが、そういう所であれば、手術施行に傾いた説明、より高度な手術を勧める傾向がでるかもしれません。幻冬舎Gold onlineにはこの記事に限らず眼科医療に関する読むべき記事が多数出てて、参考になります。

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https://gentosha-go.com/articles/-/29692?page=3&per_page=1

渡邊 敬三 2020.10.20
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白内障は、60代で約80%、80代でほぼ100%と、だれもが罹患する病気です。しかし、甘く見て放置していると、その裏で深刻な病気が進行しているケースもあるため注意が必要です。本記事では、白内障の発症を遅らせる可能性のある生活習慣や、初期において進行を緩やかにする点眼薬等について平易に解説します。※(渡邊敬三氏の著書『誤差ゼロを追求する 渡邊式・白内障治療』(幻冬舎MC)より抜粋。)
白内障を「予防する」ことはできるのか?
白内障は高齢になれば誰もがかかる眼の病気で、いわば老化現象のようなもの。発症を100%防ぐのは非常に困難といえます。
発症をできるだけ遅らせるために、あるいは発症した白内障の進行スピードを緩やかにするために、日常生活で心がけると効果を期待できることは、白内障の危険因子をできるだけ避けて日常を送る。


 1 紫外線を防ぐ :紫外線は体内に入ると活性酸素というものを発生させ、身体の酸化を促す。水晶体に含まれているタンパク質が酸化すると、変質して濁る。これが白内障の正体。水晶体は光が集まる部分だから、光のなかに含まれる紫外線の影響も避けることができない。強い紫外線を長時間にわたって浴び続けるのは避けたほうが望ましいと考えられる。紫外線カットの機能を持つサングラスや、つばの広い帽子などを用いるのが効果的です。

 2 喫煙しない :喫煙で発生する窒素酸化物が水晶体のタンパク質や、水晶体内部に存在するα-クリスタリンという特別な種類のタンパク質に悪影響を及ぼすと考えられている。ニコチンは毛細血管を収縮させて血流障害を引き起こすし、たばこの煙にはビタミンCを破壊する成分が含まれています。

 3 飲酒は適量がベスト: 「アルコール摂取と白内障の発生率に関連性はあるか」という研究によると、アルコール摂取と白内障手術のリスクには、関連が見られる。 大量に飲むのはもちろんよくないが、一方で、まったく飲まない場合も白内障手術の可能性が増加する傾向があったた。適度な飲酒は、禁酒または大量のアルコール摂取と比較して、白内障手術の発生率が50%低くなると結論付けていた。

 4 糖尿病に気を付ける:糖尿病にならないよう気を付けることは、白内障を予防する意味でもとても重要です。加齢性白内障も、糖尿病によって進行スピードが速まることが指摘されている。

 5 抗酸化作用のある食べ物を摂る:抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取することで酸化による水晶体の混濁の予防効果が期待できる。栄養素としてはビタミンCを多く含むもの(果物・野菜・緑茶・焼きのりなど)、ベータカロチンやルテインを多く含むもの(緑黄色野菜など)、ゼアキサンチンを多く含むもの(緑色野菜など)が白内障予防に効果があるとされている。

白内障かどうかを調べる検査はどこで受ける?
早めに眼科で診察を受けよう。白内障を発症しているかどうか簡単に知ることができる。
手術を行っていない眼科では白内障を発症していても、視力の低下のみを進行度の判断基準にする傾向がある。白内障はこれまで見てきたように、眼のかすみやまぶしさ、物がダブって見える、にじんで見えるなど、いろいろな症状が起こり得る病気。視力の数値がそれほど低下していなくても、それらの症状が日常の視覚生活を不自由にさせているかもしれない。
できることなら手術を含む白内障治療を日常的に行い、白内障について熟知している眼科で検査を受けたほうがいだろう。

考えられる治療法① 初期なら点眼治療も
白内障の治療法は、点眼薬(目薬)で行う「点眼治療」と、濁った水晶体を取り除いて代わりの眼内レンズを入れる「手術治療」に大別される。ただし白内障を根治できる治療法は今のところ手術だけ。
点眼による白内障の予防、進行抑制効果については、手術と同等の基準を満たす薬効評価がなされておらず、効果については限定的。
しかし「根治はできなくても、しばらくは白内障の進行スピードを抑えて過ごしたい」という場合がある。例えば「まだ自覚症状がないので手術は先にしたい」「ほかの病気の治療中だから終わってからにしたい」「仕事が忙しくて休めない」というときなど。
強度近視の方や老眼による症状が強い方のなかには「コンタクトレンズをつけるのが面倒」「老眼鏡が合わない」といった理由で白内障手術を早めに受けたいと希望される方がいる。
白内障手術の技術は日進月歩。最近は眼鏡を使用せずに遠くも近くも見えるような多焦点眼内レンズも開発されていますが、メリットがいろいろある反面、デメリットもある。手術をするときは、白内障の進行具合、年齢、身体の状況、家族構成、ライフスタイル、医療の進歩など、さまざまなことを総合的に判断し、手術以外の代替案の有無についても考える必要がある。

処方される点眼薬には、次のようなものがある。
 1 ピレノキシン製剤 
キノイド物質は水晶体中の水溶性タンパク質を不溶性に変え、それが濁りとなって水晶体に沈着する。ピレノキシン製剤はこのキノイド物質の成長を防ぎ、水晶体の混濁化を抑制して白内障の進行を遅らせるための点眼薬。
 2 グルタチオン製剤 
グルタチオンは肝臓や筋肉など、体内に広く分布する抗酸化物質。グルタチオン製剤は、白内障の進行に伴って減少するグルタチオンの量を補い、濁りの原因である不溶性タンパク質の増加を抑える。

考えられる治療法② 根本治療は手術一択
ひとたび濁った水晶体は、残念ながら元に戻すことはできません。 白内障手術は簡単にいうと、濁った水晶体を取り除き、そこに水晶体の代わりとなる人工のレンズ「眼内レンズ」を入れる手術です。
現代において白内障手術は10~ 20 分程度で済む安全な手術です。麻酔も点眼薬で行うなど、痛みや身体への負担が極力ないように配慮されています。諸症状で日常に支障をきたすようになったら、安心して手術を検討してください。
最も一般的な「超音波水晶体乳化吸引術」と「レーザー白内障手術」の2種類を紹介。

 1 超音波水晶体乳化吸引術: まず角膜の端の部分をメスで2㎜ほど切開し、水晶体の前嚢を5㎜ほど切り取ります。そこに超音波を当て、水晶体の中身である核と皮質の部分を断片に分割しながら砕く。砕いたものを吸引して取り除き、中身がなくなった水晶体嚢のなかに眼内レンズを挿入して洗浄する。安全性の高い手術。 日本国内で行われている白内障手術は、大多数が超音波水晶体乳化吸引術。

 2 レーザー白内障手術 :内容は超音波水晶体乳化吸引術と同じですが、角膜の切開、前嚢の切開、核の断片化という工程をレーザー照射で行います。このレーザーは「フェムトセカンドレーザー」という名称の特殊なものです。レーザー白内障手術を行っている医療機関は、まだ少数に限られている。

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/234954

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