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2020年8月10日

12166:最近の白内障手術:多焦点眼内レンズとは

清澤のコメント:私は自分の医院では白内障手術を手掛けず、手術が必要になった患者さんを上手に手術してくださる幾つかの施設に紹介する対応をするようになってしばらくになります。

白内障の術後に眼内に移植する人工水晶体には、従来の単焦点レンズ、乱視を緩和する乱視矯正機能付きの眼内レンズ、そして遠方も近方も同時に見られる多焦点レンズなど新しい機能の有るレンズが出ています。

従来の単焦点眼内レンズは目から一定の距離に一つの焦点だけを持っており、近方を見るには近用眼鏡が必要でした。遠くも近くも同時に見えるのが多焦点眼内レンズです。ただし、レンズにより加入度数や光学特性が違うため、どこまで近くが見えるかには差があります。またハロー・グレア・スターバーストもそれなりにあります。(図は板谷先生の記事から引用)(特殊なイードフレンズの話は省略します。)

ハロー、グレア、スターバースト

2020年4月からは生命保険に付帯する「先進医療特約」を利用して多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受けることができなくなりました。これが、今後の多焦点眼内レンズの普及にどう影響するかは私にはまだわかりません。しかし、多焦点眼内レンズによる白内障手術が先進医療特約の対象から外れたので、手術を受ける患者さんが全員平等に、レンズ代の差額さえ支払えば特殊な機能のある眼内レンズを選択することが出来る時代となったとも言えます。

歯の補綴に金を使ってもらう時の様に、選定療養(社会保険に加入している患者が、追加費用を負担することで、保険適用外の治療を、保険適用の治療と併せて受けることができる医療サービス) として保険外併用療養費制度に基づいたサービスの対象となったのです。なお、多焦点眼内レンズには差額を要求しない製品もあるようです。

私は、このような特殊レンズに詳しいものではありませんが、紹介先医師との相談で多焦点眼内レンズを挿入してもらい、満足して私の医院に戻って来た患者さんが4月以降で早くも数人になりました。

今回ネットを見ていましたら、板谷 正紀先生(医療法人クラルスはんがい眼科 理事長)の記事に製品名も比較的詳しく入った患者さんの参考にもなりそうな記事がありました。ご自身の著書から関連部分を抜き出した記事のシリーズという事です。このように通り一遍でなく、解りやすく詳しい解説ができる知識をお持ちであるという事はうらやましい限りです。

その出典は(⇒リンク)近くも、遠くも、快適に…「見える」を取り戻す白内障手術【第26回】。患者さんのご参考になさってください。「メガネ不要」の暮らしが実現…「3焦点眼内レンズ」の特性 板谷 正紀 2020.7.17 白内障手術目の健康 です。

Categorised in: 白内障