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2019年10月10日

11155:白内障/眼内レンズ手術:その進歩と今日の問題 三宅謙作先生講演印象記

清澤のコメント:私には第2世代の先生方が米国フィラデルフィアのWillis eye hospitalで1985年に角膜グループのLeipson教授らと撮影された集合写真が特に印象的でした。当時は角膜医が白内障手術をリードしていたのでしょうか。

眼内レンズ移植が行われ始めた頃は眼内に異物を入れることに対する懐疑的意見が多かった。リドレーの最初の報告は、風防の破片が眼内に入った爆撃機の飛行士の眼が異物反応を示さないという観察から始まった。眼内は免疫学的サンクチュアリーで拒絶反応は出にくい場所だったのである。

演者は日本における白内障への眼内レンズ挿入に貢献した人々を3世代に分けて紹介した。

特に第一世代で眼内レンズ黎明期に活躍された先生方は多くの猜疑の眼に晒されながら眼内レンズの導入に動いた。第2世代としては、後房レンズが確立された1986年頃に米国視察団に加わった面々などでの集合写真が供覧された。現在活躍しているのはさらに若い第3世代であるという。

三宅先生の業績としては、IOLの眼内固定の観察に関して、三宅Apple viewという眼球を半割して裏から覗いて撮影する形のモデルが特に有効であった。

また、NSAIDs点眼は術後眼内の炎症を抑える優れた効果がある。ステロイドとNSAIDsでは同じ炎症抑制でも、炎症のカスケード上での抑制点が異なるのがステロイドとの効果の違いの原因だろう。NSAIDsには角膜表面の表層角膜炎などの合併も見られるが、CME抑制には特に優れた効果が今でも有る。

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