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2018年9月14日

第10116回 先進医療保障で白内障手術が急増中 対象から外す生保も

柴田秀並

2018年9月7日08時00分

眼科医清澤のコメント:従来は高度先進医療の保険特約に白内障多焦点眼内レンズ挿入手術が含まれていたのですけれど、それを意図的に利用したと思われる保険支払いが急激に増えたので、この項目を外すという生命保険が出始めてているそうです。40歳を過ぎたらだれでもが多少にかかわらず持っている白内障ですから、「特約保険の加入時に白内障が診断されていなかったかどうか?」を保険会社が何らかの方法で調査したら、相当数の人がすでに知っていたという結果が出ると思う所です。ここまで知れ渡ってしまったら、もう特約からの除外という対応は、ある意味当然かもしれません。

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先進医療は自己負担が重く、保険のニーズがあるが…

生命保険会社の医療保険の「先進医療保障」で、白内障手術の支払件数が急増している。高齢化で患う人が増え、医療機関も「医療費負担が減る」と保険を使うことを勧めるなどして手術件数が増えた。支払いが生保の想定を大きく上回り、白内障手術を保障対象から外すなど、保険利用者のデメリットになる動きも出てきた。

先進医療では、費用が公的保険ですべてをカバーできない。高額の自己負担が必要になることもある。生保各社は自己負担分を保障する商品を月100~500円程度で販売しており、医療保険につける特約の形が多い。

こうした先進医療に保険が適用される手術で最近、白内障手術が急増している。濁った水晶体の代わりにレンズの一種を入れる「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」で、1件あたりの先進医療費用は60万円程度。厚生労働省によると、2016年7月から1年間の実施件数は約1万4千件で、5年前の3・5倍だ。

ある生保では、先進医療特約で支払いが発生した件数の約9割が白内障手術だった。このうち加入から1年以内の支払いが約8割に上っているという。

白内障は多くの商品が加入後すぐの支払いを認めている。「先進医療特約の対象になり、医療費負担が軽減される」などと、ホームページで紹介している医療機関もある。「想定以上に支払いが増えている。加入後すぐのケースが多く、保険の加入で手術が増えている面もあるのでは」(生保関係者)との声もある。

支払い増を受け、白内障を保障から除外する動きが出てきた。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は今月18日から、ネット販売する先進医療保険「リンククロス コインズ」の保障内容を改定し、白内障を対象から除くことにした。楽天生命は4月から販売する商品で、加入から2年間は白内障を支払い対象から除外した。先進医療保障でこうした対応は珍しい。

生保関係者は「今後、保障対象外にしたり、保険料を引き上げたりといった動きが広がる可能性がある」と話す。ただ、先進医療保障をうたっていながら例外をつくる対応には反発もある。さらに同様の動きが広がるかが注目される。(柴田秀並)

Categorised in: 白内障