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2018年6月3日

9909:岩手医大における様々な白内障手術、黒坂大次郎教授:聴講印象記

無題岩手医大における様々な白内障手術:聴講印象記

岩手医科大 黒坂大次郎 教授

 

6回東大眼科病診連携の会:2018.6.1(金)マンダリンオリエンタル東京

 

特別講演:「当院における様々な白内障手術」の聴講印象録です

 

先生は昭和62年慶応大学卒で、平成17年から岩手医科大学の教授を務めておいでです。

 

まとめは:

〇鈍的外傷

・成人例:虹彩離断の修復

・小児例:後納破損は時に急がない

〇チン氏帯脆弱・断裂例

・CCCができれば、PEAで可能な例がある

〇小児例

・早期発見が重要

・IOLの虹移植も可能

眼科医清澤のコメント:現在、私自身はすでに白内障手術からは手を引いてしまっておりますので、竹内眼科の寺松先生や江東高齢者医療センターの諸先生方などに紹介させていただいております。また、外来で先天白内障についての相談をされる場合は少なくはありません。

片眼性であるなど、弱視発生の危険が増すデッドタイムは生後6週なのですね。そのような時期にかかりそうな例では、国立小児研究医療センターに直接電話を入れて早く見て戴けるように相談するようにしています。

――お話の順に――

◎まず鈍的外傷の特殊例について。

・隅角解離で瞳孔が変形し、輪部沿いに2つ目の瞳孔ができている例では、角膜に小切開を2つ作りそこに虹彩根部を少し嵌頓させてやると逢着よりもきれいに仕上がる。

・小児の外傷で後嚢が破れた例は、数か月置くと、線維化で後嚢その部分がふさがれるから、そうなってから吸引だけで核を通常処理できるそうです。

・水晶体拡張リングも多くお使いのようです。

・瞳孔縁をレトラクターで釣る方法もチン氏帯脆弱例などにお使いだそうです。

 

◎小児では生後6週から視覚刺激遮断性弱視になる確率が急激に高まる。

・先天性白内障の全国調査がある。JJO59148-156.015

患者数462.両眼:片眼=21. 全身合併症27%、眼合併症34%。手術例72%。

・小児無水晶体眼研究:合併症も再手術もIOL群で有意に多い。

後発白内障16%、瞳孔変形・癒着4%、緑内障2%、

視力予後は3歳以降で視力0.3以下が42%。手術時期の遅延、術後矯正不十分、合併症などで起きる。

手術を行わなかった理由は、発見の遅れでの高度弱視、全身合併症、眼合併症など。

・だから、早期発見が大事。スキアが有効との事

・先天白内障:待てるならできるだけ待つのだが、片眼性なら生後6週以内の手術が必要。

・後嚢切除に前部硝子体切除も行う。IOL挿入は2次挿入も可である。

・術後ケアは:合併症対策、屈折管理、視能訓練など

・術後緑内障:

1歳未満に手術した例に多い6%、

〇小眼球でも緑内障は多い。

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Categorised in: 白内障