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2021年4月12日

12781:本態性眼瞼痙攣に対するボツリヌス注射時における局所麻酔薬の疼痛緩和効果

清澤のコメント:日本神経眼科学会機関紙・神経眼科の記事です。保険適用の有無に関する解説は末尾の引用記事をご覧ください。

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本態性眼瞼痙攣に対するボツリヌス注射時における局所麻酔薬の疼痛緩和効果

三好政輝、木村 亜紀子、岡本真奈、三村治、五味文、兵庫医科大学眼科学講座ほか。

Efficacy of A Local Anesthetic During Botulinuim Toxin lttection for Essential Blepharospasnl

要約

目的 :本 態性眼瞼痙攣 (BS)に対するA型 ボツリヌス毒素 (BTX-A)注射時の局所麻酔薬エムラ・クリーム塗布による鎮痛効果について検討する。

対象と方法 :30歳以上80歳未満のBS患者で、2019年7月~10月の間に初めてBTX-A注射を受ける患者(初回群)と5回以上継続してBTX-A注射を受けている患者 (継続群)を 対象とした。エムラ® クリームは注射部位に1か所2 mgずつ塗布し、食品用ラップフィルムで30分間覆い、拭き取ってからすぐにBTX- A注射を行った。痛みの評価にはvisual analog scale (VAS)を用いた。研究1では、初回群に対し患者にはどちらかわからないように右眼にエムラ®クリーム、左眼にヒルドイド®ソフト軟膏を塗布し.:32G針を用いて片眼6か所ずつBTX-Aを注射し痛みを評価した。研究2では、継続群に両眼瞼にエムラ®クリームを塗布し、過去の痛みと今回の痛みを比較した。検定にはpaired-t-testを用いた。

結果:研究1は11例(平均年齢61.6±12.5歳、男性2例、女性9例)あり、VASスコアは、平均右眼23.5± 8.30、左眼58.4±18.6で有意に右眼が低地であった。(p<0.0005)、研究2は76例 (平均年齢65.7±9.1歳、男性 21例、女性55例)あり、過去のVASスコアは平均70.4±22.0、今回が26.4±21.3で有意に低値であった。(p<0.0001)

結論:エムラ®クリームは、BTX-A 注射時の疼痛緩和に有効であった。 (神眼 38:2~6, 2021)

Categorised in: 眼瞼痙攣