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2020年11月17日

12436:痙性斜頸とボトックス治療とは

痙性斜頸(けいせいしゃけい)は頭頸部の筋緊張異常により頭位に異常を生じる疾患。症状は患者さんによって異なり、頭部の回旋・側屈・前後屈や、肩挙上、側彎、躰幹のねじれなど様々な組み合わせで出現し、振戦などの不随意運動を伴う場合もあります。筋緊張の異常が、胸鎖乳突筋、僧帽筋、後頸部筋(頭板状筋)、肩甲挙筋、斜角筋などに見られ、頭位の異常を認めます。

眼科医である私はこの痙性斜頸に対するボトックス治療を手掛けてはおりませんが、眼瞼痙攣に対するボトックス治療を受けてくださっている患者さんに、どこぞでその治療を考えてくださるところは?と聞かれました。おいおい、その治療に長けた先生をお探しし、紹介できるようにしたいと思っております。

ボトックス治療の対象疾患には:

  1. 眼瞼痙攣
  2. 片側顔面痙攣
  3. 痙性斜頸
  4. 上肢痙縮
  5. 下肢痙縮 が挙げられています。私はこの中の1及び2のみを手掛けています。

痙性斜頸のボトックス治療の原著紹介:Botulinum toxin treatment of spasmodic torticollis. T J Andersonほか, 痙性斜頸のボツリヌス毒素治療。J R Soc Med. 1992 Sep; 85(9): 524–529.

概要
痙性斜頸の連続した107人の患者の多動性首筋へのボツリヌス毒素注射の繰り返しの有効性と副作用をレビューしました。彼らは、中央値15か月(範囲3〜42か月)にわたって510回の注射治療を受けました。 1人の患者はまったく利益を得ることができませんでしたが、101人(95%)の患者が少なくとも1回の治療からかなりの(中程度または優れた)利益を報告しました。世界的な主観的反応の評価では、429回の治療の93%がある程度の改善をもたらし、76%が中程度または優れた改善をもたらしました。痛みの軽減は190回の治療の89%に続き、66%以降は中程度または優れた軽減が見られました。給付期間の中央値は9週間でした。すべての斜頸タイプは同等によく反応し、2つ(またはそれ以上)の関与する首の筋肉への注射は、単一の筋肉への注射よりも効果的でした。最も頻繁な副作用は嚥下障害であり、すべての治療の44%後に発生しましたが、これはわずか2%において重篤でした。ボツリヌス毒素に対する抗体は、治療効果の喪失が起こった5人の患者のうち3人の血清で検出されました。ボツリヌス毒素治療は痙性斜頸の最も効果的な利用可能な治療法であると結論し、技術を設定したい人には実際的なアドバイスが提供されます。

Categorised in: 眼瞼痙攣