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2020年7月19日

12101:中心視覚経路のない光誘発三叉神経感作:羞明のもう一つのメカニズム:論文紹介

清澤のコメント:中枢性羞明が注目されています。羞明には視神経を介した光で誘発される信号が主な要素であるという事は容易に想像されるのですが、Digreが総説の要部で引用したこの論文は、視神経を介さない光誘発性の三叉神経感作が存在するという事を述べています。この実験では瞬目頻度を羞明と読み替えています。中枢性の羞明を考えるうえで重要な知見だと思われました。

Light-Induced Trigeminal Sensitization without Central Visual Pathways: Another Mechanism for PhotophobiaInvest Ophthalmol Vis Sci. 2011 Oct; 52(11): 7852–7858.
Sarah Dolgonos、Haripriya Ayyala、Craig Evinger

概要
目的:著者らは、網膜が中枢神経系の残りの部分から視神経切断によって切り離されている状態で、明るい光に反応して三叉神経感作が発生するかどうかを調査しました。

方法;ウレタン麻酔ラットでは、暗闇の3つの異なる光強度で角膜に向けられたエアパフ刺激により、三叉神経の瞬きが誘発されました。規範的なデータが収集された後、視神経が損傷を受け、ラットが再検査されました。覚醒ラットでは、暗闇および明かりの下で三叉神経の眼窩上枝を刺激することにより反射瞬きが誘発されました。

結果:9.1×103μW/ cm2および15.1×103μW/ cm2の光は、ラットが暗闇にいるときに同じ三叉神経刺激によって引き起こされた瞬目と比較して、反射瞬目の大きさを大幅に強化しました。さらに、ラットは、暗闇での瞬目率と比較して、光での自発的なまばたきの有意な増加を示しました。視神経の損傷後、15.1×103μW/ cm2の光は、依然として三叉神経の瞬きの大きさを大幅に増加させました。

結論:明るい光は、三叉神経の瞬目振幅とげっ歯類の自発的な瞬目の割合を増加させます。光は、中央視覚系を介さずに三叉神経活動を修正できます。

Categorised in: 眼瞼痙攣