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2020年1月24日

11457:ヨミドクター「心療眼科医・若倉雅登のひとりごと」最終回だそうです

清澤のコメント;私の眼科医としての人生に強い影響を与えてくださった多くの先輩の中でも特に強烈な個性を示されたのがこのコラムの著者の若倉雅登先生です。心の底から患者のことを思い、苦しむ患者がいれば疑いを持たずにそこには何らかの異常が有るはずと考える方です。日本神経眼科学会の会長から、目と心の健康相談室の立ち上げと副理事長(実は影の理事長)、そして最近は小説の著者としても名を挙げておいでです。

 今回、約5年続けた読売新聞のコラム「心療眼科医・若倉雅登のひとりごと」が最終回となったそうです。

実は、神経眼科という狭いムラのこと故、若倉先生の診察を待てずにその前に私のところにも訪ねてくださるという患者さんも多数おいでになります。真に個々の患者さんのことを思うからなのですが、プライバシー云々の強く言われる現在、それって可なのだろうかと思う場面もありました。 ご健闘に感謝申し上げ、コラムの要点を丸写しにならぬ程度に引用させていただきます。

以下は2020年1月23日公開の記事です    

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200110-OYTET50030/  ←原文はこちら

--記事引用--

コラム「心療眼科医・若倉雅登のひとりごと」最終回に寄せて…最も多かったキーワードは

 「心療眼科医・若倉雅登のひとりごと」では、4年10か月間にわたってコラムを掲載させていただき、今回217回目で最終回の運びとなりました。

 この間に、自分はどんな問題意識で「ひとりごと」をつぶやいてきたのかを、改めて振り返ってみたくなりました。そこで、各回のコラムから2、3語のキーワードを抜き出し、集計した結果を示しながら、最終回の原稿を書きます。

 全体で最も多かったのは「視覚障害」「視覚障害者」という用語で16回、2位は「薬物副作用」で15回、3位は「 眼瞼がんけん けいれん」という病名で12回でした。

 以下、 羞明しゅうめい (まぶしさ)、福祉制度、ベンゾジアゼピン、患者医師関係と続きます。

 「視覚障害(者)」「福祉制度」「患者医師関係」の3項は医療・福祉制度に対する私の最近の問題意識として、まとめられるでしょう。

 視覚系の障害は、ほかの心身の障害とは大きく異なるいくつかの生活上の不都合が生じるが、それが必ずしも日本の医療・福祉制度の中に重い位置づけとして反映されていないのではないかという疑問が、「ひとりごと」になったのだと思います。

 視覚障害の最大の特徴は、生命に直接関係しないことと、身体は通常、健康なことです。視覚障害を持っていても、その人は社会の中で健常人とともに生き続けなければならないのです。

 ところが、完全失明に近い状態でないと、ほかの人からはわかりにくいですし、健常人からはつい軽くみられがちです。一見、健常に見えてしまうそうした人々が、実は生きるのにどれほど難儀をしているか、このことに福祉制度も、医療制度ももっと思いをいたしてほしいという願望があるのです。--中略--

 「薬物副作用」「ベンゾジアゼピン」が上位なのは、医師患者間のコミュニケーションを重視せず、薬漬け医療が 蔓延まんえん している医療現場の実態を読者に訴えたくて、繰り返し書いた結果です。

 私は「ベンゾジアゼピン眼症」という名称を提唱していますが、眼症が進んでくると、高度のまぶしさ(羞明)や眼痛で目を開け続けることができなくなる薬物性の「眼瞼けいれん」に移行してくることを、自身の外来で多数経験しています。--略--

 長い間、私の「ひとりごと」にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

 (若倉雅登 井上眼科病院名誉院長)」

Categorised in: 眼瞼痙攣