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2019年12月24日

11401:電子処方ツールの導入に関連するベンゾジアゼピン処方の予期しない増加:論文紹介

清澤のコメント:眼瞼痙攣の誘因としても無視することのできないベンゾジアゼピン処方がコンピュータを使った処方補助により増えていたという報告論文が出ていました。その抄録の翻訳ですが、e-処方ではベンゾジアゼピン系薬剤に対する安易な処方が出されやすいという事です。

  ---抄録翻訳---

電子処方ツールの導入に関連するベンゾジアゼピン処方の予期しない増加:多施設病院データからの証拠。

Journal Diagnostics(バーゼル、スイス)。 2019 11月15;

著者ロザリア・デル・ジョルノほか

概要

電子処方ツール(e処方)は、病院での処方プロセスの適切性と医療の質に関していくつかの利点を示しています。しかし、患者が患者や看護師との直接の会話をスキップできるようにする処方プロセスがより簡単かつ迅速であるため、デジタル化の望ましくない効果は、乱用または、ベンゾジアゼピン(BZD)など乱用のリスクが高い薬剤の処方を促進する可能性があるという仮説です。 5つの教育病院のネットワークで入院患者の新しいBZD処方に対する電子処方システムの導入の影響を調査するために、パネルデータ調査を実施しました。 2014年7月1日から2019年4月30日までの観察期間中に、43,320のデータが分析されました。新しいBZD処方に対する電子処方の効果を推定するために、固定効果モデルが採用されました。 その分析結果で、E処方の実装は、新しいBZD処方の大幅な増加と関連していました(絶対値+ 1.5%、相対的値+ 43%、p <0.001)。その効果は、男性で絶対値+ 2.3%、(相対値+ 65%、p <0.001)、女性は絶対値+ 1.8%、(相対+ 58%、p = 0.01))そして、70歳以上は絶対値+ 1.6%(相対+ 59%、p <0.001))。時間変化の説明変数を調整した後でも、電子処方ツールの実装は同様の重要な効果を示しました。 E処方の実装は、新しい院内BZD処方の大幅な増加と関連していました。過剰使用または乱用のリスクがある薬物のクラスでは、過剰処方のリスクを最小限に抑えるために、電子処方を慎重に使用する必要があります。病院環境での電子処方とBZD処方の因果的相互作用を分析し、価値の高いケアの究極の目標を推進するには、他の環境や国でのさらなる研究が必要です。

Categorised in: 眼瞼痙攣