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2019年10月26日

11227:眼瞼痙攣患者の日常生活の不自由度、危険度:73回臨眼演題から

清澤のコメント:眼瞼痙攣の患者さんにも興味のある数字だろうと思い、採録します。 発症後仕事状況が不変が44.9%、無理に継続して居る38.7%、休・退職が16.4%という数字は私の実感とも合っている。 さすがに若倉一派の発表であり、多数の患者さんから有意義なアンケートが得られている。

ーー抄録ーーー

眼瞼痙攣患者の日常生活の不自由度、危険度:

河本 ひろ美、岩佐 真弓, 山上 明子, 井上 賢治, 若倉 雅登:井上眼科病院

【目的】眼瞼痙攣は眼輪筋の過度な収縮により不随意な閉瞼が生じ開瞼しにくいという訴えから重症例では開瞼不能になり日常行動上の制限がみられる。今回我々は眼瞼痙攣患者の不自由度、危険度について検討した。
【対象と方法】眼瞼痙攣患者でA型ボツリヌス毒素治療を受けている936名(男性210名、女性726名、平均年齢67.2歳)にアンケートをした。
【結果】約半数が仕事をして発症後仕事の状況が不変の割合は44.9%であった。仕事の効率や意欲は明らかに落ちているが継続している割合は38.7%、休職、退職の割合は16.4%であった。家事従事者(n=408)では、83.2%は可能、11.5%は十分にできない。3.4%は自分の身の回りのことはできるが家事はできず、1.9%は身の回りのことも介助が必要であった。車の運転は、44.5%はもともと運転しておらず、21.6%は危険を考えて運転をやめており、30.3%は危険を感じているが必要で運転しており、3.6%は問題なく運転していた。車を運転する人の4.9%(全体の2.7%)が車運転中の事故があった。歩行中や屋内での事故は32.5%が経験し、自転車事故は4.3%であった。全く事故の経験ない割合は60.4%であった。歩行中の事故で段差が関係していた割合は45.7%、障害物にあたった経験は84.3%、頭をぶつけた経験は63.7%、転倒した経験は38.1%であった。
【結論】眼瞼痙攣患者は日常生活が不自由で危険を伴っており、介護保険等による支援が必要である。

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