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2019年9月3日

11046:本態性眼瞼痙攣の外科的管理:眼輪筋切除と顔面神経抜去の比較:論文紹介

本態性眼瞼痙攣の外科的管理:眼輪筋切除と顔面神経抜去の比較

清澤のコメント:眼輪筋切除術はコントロール困難な原発性眼瞼痙攣の治療に今でも用いられる術式である。それを評論した論文に新しいものはあまりなく、調べた範囲では1991年のBatesらの論文がその目的を果たしている。この論文によれば、「眼輪筋切除術後、患者の50%が手術後30か月間、厄介な痙攣を起こさず、55%の患者が2年以上にわたって痙攣から解放された。」ということなので、原発性眼瞼痙攣の患者がボトックスによる治療に満足できない場合には検討されてもよい治療法であると考えられる。三村教授によれば、患者さんに満足は与えられるが、実質的には必要なボトックス投与の回数は減らないともいう。末尾の動画緊急は、毎年米国で行われる原発眼瞼痙攣ファウンデーションでの眼輪筋切除に関する専門医の講演です。

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Br J Ophthalmol. 1991 Aug; 75(8): 487–490.

DOI:10.1136 / bjo.75.8.487

本態性眼瞼痙攣の外科的管理。Surgical management of essential blepharospasm.

A K Bates, B L Halliday, C S Bailey, J R Collin, and A C Bird

アブストラクト

過去15年間にわたって、本態性眼瞼痙攣の外科的管理をレビューし、顔面神経抜去の結果と眼輪筋切除の結果を比較した。顔面神経抜去後、患者の50%が手術後15か月間、厄介なけいれんを免れたままでしたが、2年以上もそうだったのは25%だけであった。眼輪筋切除術後、患者の50%が手術後30か月間、厄介な痙攣を起こさず、55%の患者が2年以上にわたって痙攣から解放された。 2つの手順の二次効果が比較され、輪状筋切除後はそれが少ないことがわかった。どちらの手術でも大きな合併症はありませんでした。ボツリヌス毒素は、この状態に対する最初の選択肢の治療法です。これが効果的または不便になった場合、外科的治療は選択されるが、治療の重篤な副作用はまれであるため、治療の重篤な合併症を恐れて延期すべきではない。眼輪筋切除術は、顔面神経剥離よりも眼瞼痙攣の緩和が長く、合併症が少ない。しかし、それは技術的に難しく、時間がかかり、手術中の罹患率が高い。したがって、顔面神経剥離は、一部の患者で依然として役割を果たしている可能性がある。

Br J Ophthalmol. 1991 Aug; 75(8): 487–490.

doi: 10.1136/bjo.75.8.487

Surgical management of essential blepharospasm.

次の動画は

Myectomy Surgery for Blepharospasm

Benign Essential Blepharospasm Res. Found. 2015/08/29 に公開された同会合での比較的新しい講演動画です。 専門的ですが、詳しい手技などを詳しく説明しています。

Categorised in: 眼瞼痙攣